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【注目ニュース】キオクシア 最新世代UFS4.0フラッシュメモリ製品のサンプル出荷

発表日:2024年4月23日
みなさんおはようございます。【注目ニュース】では、最近発表された半導体関連のニュースの中から、専門家が厳選したものを毎朝お届けします。通勤・通学時間、始業前にぜひチェックしてみてください。

概要

キオクシア株式会社は、パッケージサイズを小型化し性能向上した、最新世代のUFS4.0組み込み式フラッシュメモリ製品のサンプル出荷を開始しました。

新しいUFS4.0対応製品は、従来製品比でパッケージサイズを約18%縮小しており、デバイスの基板スペースの効率化と設計の柔軟性に貢献します。

読み書き性能を向上させることにより、データダウンロードの高速化応答速度の短縮化をもたらし、5G高速ネットワークに対応したハイエンド・スマートフォンを含むさまざまな次世代モバイル機器に適しています。

256GB、512GB、1TBの3つの容量をサポートします。

新製品の主な仕様は以下の通りです。

当社従来製品に比べて[注4] ライト/リード速度は、シーケンシャルライトが約15%ランダムライトが約50%ランダムリードが約30%それぞれ向上しています。

パッケージサイズは9mm x 13mm、パッケージ厚は0.8mm(256GBおよび512GB)および0.9mm(1TB)で、従来のパッケージサイズ(11mm x 13mm)と比較して約18%縮小しています。

最新のUFS4.0対応製品は、キオクシアの3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH™」とコントローラーをJEDEC規格のパッケージに統合しています。

UFS 4.0はMIPI M-PHY 5.0とUniPro 2.0に対応し、理論上1レーンあたり最大23.2Gbps、デバイスあたり最大46.4Gbpsのインターフェース速度をサポートします。また、UFS 4.0は、UFS 3.1と下位互換性があります。

キオクシアHP(引用元
キオクシアの発表した最新世代UFS4.0組み込み式フラッシュメモリ(引用元

解説

キオクシアの主力製品の1つである、フラッシュメモリの最新世代に関するニュースですね。おさらいですが、フラッシュメモリはデータを永続的に保存することができる不揮発性の半導体メモリです。DRAMと違ってリフレッシュが必要ありません。

さてここで、UFSとは何でしょうか?
UFSとはUniversal Flash Storageの略で、組み込む式フラッシュストレージの標準規格のことです。全二重通信というのを用いているので、ホスト機器との間でのリード・ライトが同時に実行可能です。

簡単に言いますと、PCにUSBメモリを刺したときに、USBへのデータ保存と、PC側でのデータ読み込み同時に行えるということですね。

このUFS組み込み式フラッシュメモリはキオクシアが以前から発売していましたが、今回の新製品はパッケージサイズを18%縮小し、動作速度についても最大50%向上させています。

この実現の背景には当然微細化がありますが、キオクシアのプロセスノードは15 nmが最新であり、それ以降は「BiCS FLASH」という積層化技術にシフトしました。

2022年には162層もの積層化を実現しており、積層化においてキオクシアの技術力は大変高いので、今後もどこまで積層化が続いていくのか注目したいところですね。

キオクシアのUSBメモリはAmazonでも購入可能です。TransMemory U301シリーズUSB3.2規格を搭載しており、容量も256GBサイズもコンパクトなのでおススメですよ。


参考文献

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