見出し画像

【注目ニュース】三菱ガス化学、北米拠点の超純過酸化水素・超純アンモニア水製造工場増設

発表日:2024年4月10日

みなさんこんにちは。【注目ニュース】では、最近発表された半導体関連のニュースの中から、専門家が厳選してお届けします。通勤・通学時間、始業前などにぜひチェックしてみてください。

概要

三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤井 政志)は、連結子会社であるMGC Pure Chemicals America, Inc.(本社:米国アリゾナ州、以下、MPCA)のテキサス工場を増設することを決定しました。

三菱ガス化学グループは、世界トップシェアのリーディングカンパニーとして、国内外に超純過酸化水素(以下、超純過水)および超純アンモニア水(以下、超純安水)の製造設備を有し、世界最高レベルの品質とそれを保証する分析・品質保証体制を持っています。

これにより、多くの顧客との取引を拡大してきました。また、超純過水・超純安水に加え、半導体製造工程で使用される機能性薬液も事業展開しており、高い支持を受けています。

超純過水・超純安水は、主に半導体のウエハーやデバイスの製造工程で、洗浄剤・エッチング剤・研磨剤として使用されます

半導体の微細化が進む中で、より高品質な薬液が求められています。また、5G、IoT、クラウド、AI、車載用途の拡大により、半導体市場は長期にわたり世界的に成長すると予想されています。

こうした背景から、北米で最大供給能力を持つMPCAに対する需要が拡大しています。特に最先端の工場建設を進める大手顧客向けの需要が増加しており、供給リスクの軽減と高品質な製品の安定供給が求められています。

MPCAは、今回のテキサス工場の増強に先行して、オレゴン工場の増強も進めています。

顧客や市場の動向に応じて北米における生産能力を増強することで、半導体産業のさらなる成長に貢献し、電子工業用薬液のリーディングカンパニーとしてのさらなる発展を目指すとのことです。

三菱ガス化学の供給する超純過酸化水素


1)MPCAの概要

  設立年       :1995年
  資本金       :137百万US$
  本社工場所在地   :米国アリゾナ州メサ市
  現有能力      :超純過水 140,000トン/年(31%濃度換算)
             超純安水  8,400トン/年(29%濃度換算)
  従業員数      :185名(2024年1月1日現在)

2)増設計画の概要

  ◆拠点名:MPCAテキサス工場(米国テキサス州キリーン)
   生産能力(増設分):超純過水 35,000トン/年
             超純安水  5,000トン/年
   スケジュール   :2025年6月生産開始予定

  ◆拠点名:MPCAオレゴン工場(米国オレゴン州フォレストグローブ)
   生産能力(増設分):超純過水 35,000トン/年
   スケジュール   :2024年9月生産開始予定


参考文献


おすすめ記事


#半導体 #半導体関連 #半導体株 #半導体って何 #半導体の基礎
#注目ニュース #ニュース #半導体ニュース #最新ニュース
# スキしてみて

よろしければサポートもよろしくお願いいたします.頂いたサポートは主に今後の書評執筆用のために使わせていただきます!