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訪問医療マッサージ集客の極意ーケアマネの仕事を知っているか?

ケアマネジャーの仕事を理解する

ここでは訪問医療マッサージにとって、最も重要な連携先であるケアマネジャーの仕事を説明します。これを理解せずに、訪問医療マッサージとしてケアマネジャーに営業をすることはあってはなりません。ケアマネジャーの仕事を理解していないということは、相手の立場を理解していないということです。これでは、患者さんの紹介を受けることなどできませんから、しっかりと抑えておくべきポイントです。
 ケアマネジャーは、正式には介護支援専門員という公的資格です。試験は、勤務先か住居地のある都道府県で行われます。合格すると実務研修を経て、各都道府県に登録が必要なこともあり、介護福祉士と同じ国家資格と思っている人も多いようです。ケアマネジャーの仕事を一言でいうならば、高齢者が施設や自宅で自立した生活ができるように、介護保険サービスやその他のサービスを活用・調整する、プランナー兼コーディネーターとなるでしょうか。普通は、認知症高齢者や介護が必要な高齢者が自宅で日常生活をするためにはどんな介護サービスを利用したらいいのかなど、わからないことが多いものです。そういったことを総合的に考え、検討し、さまざまなサービスを活用、調整、プラン作成をするのがこのケアマネジャーの仕事です。

「ケアプラン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「介護サービス計画書」とも呼ばれることもあるケアプランは、文字通り「提供するべき介護サービスをまとめた計画書」のことです。
 認知症高齢者だけでなく、寝たきりの高齢者が自宅や施設で生活をするときに、何もしなければご飯も食べられずに亡くなってしまう事態も考えられます。お風呂も入らないままかもしれず、とても人間らしい生活を送っているとはいえません。無理のない範囲で身体を動かすことや、息抜きに外出したりすることも大切です。それには、移動するために介護タクシーの手配が必用かもしれません。

例えば、寝たきりの高齢者が自宅でご飯を食べるため、誰かが作りに行く必要もある場合、ケアマネジャーは、“訪問介護事業所”という介護ヘルパーを高齢者宅に派遣している会社に依頼し、1週間にどのくらいご飯を作る必要があるのか高齢者本人やご家族と相談して決めたりするのです。また入浴なども必要であれば、自宅で入浴できるように介護ヘルパーに依頼したり、それが難しい場合は、訪問入浴サービスを依頼し、浴槽が積まれている専用車の中で入浴できるようにしたりします。

このように一人で日常生活を送ることが難しい高齢者でも、さまざまなサービスを活用することで人間らしい生活ができます。このように、さまざまなサービス(介護資源)をどのように活用すればよいか、相談・検討・判断し計画を作成していくのです。

なおケアマネジャーが、自らご飯を作り入浴を手伝うということはありません。ケアプランを作成し、1カ月に1回以上、高齢者宅に訪問しケアプランに基づいたサービスが提供されてるか確認します。計画したサービスや利用したサービスに不具合や不満はないかなど聞き取りを行うのです。これを“モニタリング”といいます。

居宅介護支援の場合、利用者数35人に対してケアマネジャー1人が配置されることになっています。1人で35人以上担当してはいけない、というルールはありません。ただ40件を超えると、介護基本報酬が減っていく「逓減制」が導入されているため現実的ではなく、1人の担当利用者数は35人から40人未満となることが多いようです。

例えば、目一杯の利用者数を担当しているケアマネジャーが10人勤務している居宅介護事業所には、400人近い利用者がいる計算になります。訪問医療マッサージ営業で居宅介護支援事業所(ケアマネジャー)への訪問をお勧めしている理由の一つがこれです。高齢者のご自宅を一軒ずつ飛び込み訪問するよりも効率がよく、そして効果的だということが過去の実績でもわかっているのです。

例として「居宅介護支援事業所」を挙げましたが、ケアマネジャーの働く場所は、居宅介護支援事業所だけではありません。実は居宅介護支援事業所以外にも、地域包括ケアセンター、介護付有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、老人保健施設、認知症グループホーム、ケアハウス、介護保険課(市区町村)などさまざまな場所で活躍していています。ぜひ、訪問先として検討してみてください。

ケアマネジャーは、 40代以上の人生経験豊富な女性が多いのが特徴です。人と話をすることが好きな方も多いので、会話が弾むように話題の引き出しをたくさん持つ、また日々の営業活動の中で、相手に関心を寄せながら仲よくなれるポイントを探すなどするとよいでしょう。

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