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セルフ整体って実は人に施術をするより難しいんです

30年近く私たちが施術を通して得てきたことや、セルフ整体のことなどについて色々とお伝えしていますが、実はセルフ整体をするのって、人に施術をするよりも難しいんです。今回はそのことについて書いてみようと思います。

自分のこととなると分かりにくくなる

人に施術をしてもらうのと、セルフ整体の大きな違いは、ロックした筋肉を探すときの違和感の感じ方です。

正常な筋肉はぐりぐりと押しても、ただ単に押されている感覚があるだけです。逆に硬くロックしている筋肉は、ロックの状態やロックしてからどれくらい経ったかによって感じ方が変わってしまいますが、
・痛い
・痛気持ちいい
・気持ちいい
・くすぐったい
・硬くなりすぎて何も感じない
と感じます。

くすぐったいという感覚に関しては、間違って捉えられることがありますので少し補足します。

こちょこちょしたり、優しく触れたりするとくすぐったいとい感じるのは正常です。ただ、筋肉をぐりぐりと強めに押しても「くすぐったい」と感じる場合は、筋肉が硬くなっている状態です。

自分でロックを探すときに、何が難しくなるかというと、自分で自分を触ろうとすると、感覚にフィルターがかかって分かりづらくなることです。

くすぐったがりの人が自分で自分の体を触っても、それほどくすぐったいと感じませんよね。自分で自分を触れる場合は、感覚が鈍くなる(もしくは力を無意識にコントロールしている)のです。

だから、硬くなった筋肉を人にチェックしてもらうのに比べて、自分で自分の体の硬くなった箇所を探すのは、感覚が鈍くなる分難しくなるのです。

僕たちがセラピストを育てる場合、まず徹底的にセルフ整体をすることをオススメてしています。一番難しい自分の筋肉を触るということできるようになれば、より繊細に他の人の筋肉を触れるようになるからです。

繰り返しセルフ整体をしていると、そのうち分かるように

繰り返しセルフ整体をしていると、そのうち自分でもロックを探すのが上手になってきます。指先の感覚も鋭くなってきますので、ぐりぐりと押した時に感じる違和感だけでなく、指先でも「どこかが硬いか」というのが分かるようになってきます。

セルフ整体を始めたばかりの時は、硬くロックした筋肉を探したり、ロックが解除される姿勢を見つけるのが難しいかもしれませんが、なんとなくの感覚でも構いませんので、ぜひやり続けてみてください。ちょっと時間がかかるかもしれませんが、そのうちちゃんと分かるようになってきます。

セルフ整体を通して、自分の体と対話する

僕たちの施術は、筋肉と対話をすることによって進めていきます。
ぐりぐりと押すのは「どこが硬くなっているの?」という質問になりますし、その質問に対して、痛みやくすぐったさで「ここだよ」と答えてくれます。

「この姿勢でいいの?」という質問に対しては「ぐりぐりと押した時の違和感が消える」ということで「大丈夫だよ」と答えてくれますし、元の姿勢に戻して最後に確認するときは「本当に今ので緩んだ?」という質問に対して、「ぐりぐりと押した時の違和感が消えたまま」という感覚で、「今のでちゃんと緩んだよ」ということを教えてくれます。

自分の筋肉のロックをチェックする時の感覚が鋭くなるということは、それだけ体との対話力を上げるということでもありますので、ぜひ継続してセルフ整体を続けてみてください。


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