考えちゃいけない、と思うと思わず考えてしまう時はどうする?
過去のことを忘れたい、考えないようにしたい
でも、思わず考えてしまう
なんてことは、ありますか?
考えたくないことを考えてしまい、頭の中がそのことでいっぱいになってしまうと、過去しか生きれなくなってしまいます。
本当は、今しか生きることができない
それが人間です。
忘れたい過去のことを思わず考えてしまうのは、なぜでしょうか?
忘れようと意識するほど、逆に強く意識してしまうからです。
それは、シロクマ効果が働いていると言えます。
アメリカのウェグナーという心理学者が行った有名な実験があります。
その実験では、参加者の学生を3つのグループに分けました。
そして、白くまの映像を3つのグループに見せたあと、それぞれのグループに次のようなお願いをしたのです。
グループA:「シロクマのことを覚えておいてください。」
グループB:「シロクマのことを考えても考えなくてもいいです。」
グループC:「シロクマのことだけは絶対に考えないでください。」
ある期間をおいて調査したところ、映像を鮮明に覚えていたのは、なんとグループCの人たちだったのです。
グループCの人たちは、シロクマのことを絶対に考えないようにするあまり、逆に意識してしまったのです。
『過去の嫌なことを忘れたい、考えないようにしたい、絶対に考えないようにしないと』
と強く思うと、結果は、逆になってしまうということです。
では、どうしたら、過去の嫌なことを考えないようにできるのでしょうか?
まずは、過去のことを考えている自分に気づくといいと思います。
自分が過去のことを考えていることを認めるのです。
『考えちゃダメだ』
なんて思うと、かえって逆効果になります。
ですので、『考えているなぁ』と認めるのです。
そして、紙に書き出して、可視化してみるといいです。
何を考えていたのか、そしてどんな気持ちなのか、それを書き出します。
書き出してみると、客観視できて、思考の動きも止まることがあります。
あとは、別のことに集中する です。
思考の動きやわいてきた感情を認めることで、動きが止まったら、他のことに集中するのです。
脳に余裕があるというか、アイドリング状態だと、色々なところに思考が飛びやすいのです。
でも、集中していたら、色んなところに思考を飛ばしている暇がなくなるのです。
「シロクマのことだけは絶対に考えないでください。」
と言われると、考えてしまうのです。
その現象を思い出し、自分に何か禁止令を出している時は、逆にそっちに意識が向いてしまうので、注意が必要です。
そして、思考を客観視して、今に集中する
という感じで、過去ではなく、今を生きていきたいですね。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
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