【SELFの本棚】#007 人が成長するとは、どういうことか
いろんな人の、いろんなおすすめを、目的もなくつらつらとながめてみる。
普段私たちは自分の興味にしたがって何かを調べたり、探したりすることが多いのですが、そんな文脈から外れたところに実は素敵な出会いや、思わぬヒントがあったりするものです。
誰かの好きな本と、その好きな理由を ただご紹介するこの企画。
今回は、最近身体検査で身長が0.2㎝伸びたSELF 勝 眞一郎が最近読んだ中で一番おもしろかった本をご紹介します。(そういう成長の話ではありません。)
『人が成長するとは、どういうことか』 鈴木 規夫著 (日本能率協会マネジメントセンター)
SELFの合宿やイベントなどでメンバーと話をしていると、何冊か共通して読んでいる本があることに気づきます。ピーター・センゲの「学習する組織」、オットー・シャーマーの「U理論」、フレデリック・ラルーの「ティール組織」そして最近では、ポール・ホーケンらの「ドローダウン」。最初の3冊は、組織やそこにいる人がどう在るか?を考える上で発達段階別に論じた本です。SELFがどのような組織で在りたいかを討議する上で参考にしています。
SELFは設立時のキーメッセージに「transforming ourSELF, transforming our world. (自己変容を通した、社会変容を目指す)」を掲げています。古い考え方や既成概念を捨て(アンラーニング)、新たな知識や考え方を受入れ自分自身が変容していく事が重要だと考えています。従って、これらの本の世界にも縛られず、今までにない組織であることを心がけています。(たぶん)
この本は、ティール組織などの組織の発達段階や、その中にある人がどう発達していくのかを統合したアプローチ(インテグラル・アプローチ)として解説しています。「もののけ姫」や「マトリックス」などの映画を題材に、親しみ深いように工夫して説明がなされていますが、それでも難解なところはあるので、そこは「わかんない」で読み飛ばしましょう!
組織や人は、どんな段階を経て成長していくのかな?ということがざっくり分かれば誰かの支援や、自分自身の成長の行く先を考えるのに参考になります。
500ページを超える大著なので、まず、最初の3冊を読んでから取り掛かるとよいと思います。
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