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【2022年10月更新】SEOのスキルアップに最も貢献したのは合宿【スライドの一部をチラ見せ】

SNSでは何度か書いているのですが、僕は半年に一度、仲間数名と合宿をしています。
一応、全員マーケティングや経営に携わる方々になりますが、業種はバラバラです。

1回目の合宿は2017年2月、北海道札幌で行われました。
そこから半年に一度、場所を都度変えて行っています。

SEOのスキルアップのために日々やれる事はありますが、僕のキャリアの中で何が一番自分を成長させてくれたか?と聞かれたら、間違いなくこの合宿である、と答えます。

それくらい僕の人生に影響を与えてくれましたし、合宿メンバーにはいくら感謝してもしきれません。
いつも、ありがとうございます。

今回は
合宿の概要
・やるならこんなルールにするのがオススメ
・僕の5年間の発表の概要
・今後のSEOの立ち位置の考察

について解説します。

合宿の概要 1回目は何となくで決まった

僕の人生を良い方向に変えてくれた合宿ですが何となく決まって、第一回目がありました。
きっかけは、僕が合宿メンバーのFacebookの投稿にコメントしたことです。

https://www.facebook.com/masao.kobayashi.42/posts/1196336647091738?comment_id=1196440117081391

この投稿のコメントのやり取り後に日時と場所とメンバーが決まり、第一回目が行われました。
このコメント時に、まだ1度も会ったことがない人たちと合宿をするする事になります。

1回目から合宿の基本的な形やルールは変わりません。

僕らの合宿ルールと上手くいくためのポイント

勉強会合宿ではありますが、勉強のみをする、といった事はありません。

旅先で非日常に触れることを楽しみ、その土地ならではの文化や空気に触れて刺激を受ける、ということを大切にしています。

非日常を楽しむことも重要

共通の思い出や経験をしたメンバーと学びを共有し、ともに成長する、ということを目指すのが合宿の趣旨です。

・・・偉そうなことを言っていますが、別に僕が考えた訳ではありません。
でも、実際、この方法でうまくいっているので、合宿に興味を持った方には、ぜひこの方法を取り入れていただければ、と思います。

自分なりのベストメンバーが見つかって合宿を行い、切磋琢磨し人生が好転したなら、これほど嬉しいことはありません。

メンバーに関しては、業種は違っても良いけれども職種が近いほうがやりやすい気はします。
僕らの場合は全員がマーケティングに関連していて、全員が何らかの経営に関わっている、という共通点があります。

あと、派手にお金を使わない、とか、性格的な部分でも近かったり、ですかね。

僕の6年分の発表の要約

一応、一人1時間前後の持ち時間で全員が何らかの発表をする、というのをルールにしていました。
僕はいつも時間をオーバーしてしまっています

自分の仕事についてや、今後の展望などについて話しています。
僕の場合はSEOで自分がやっている事、考え方などなどが多いです。

6年もやると話す内容も変わってきていますし、過去の内容が「全くダメ」という事もあります。

これから6年分の僕の発表の概要をざっと書いていきます。
今見たら
「お前は何を考えているだ?」
くらいズレたものもありますので、当時はこうだった、くらいで笑ってやってください。

もちろん、「あ、これは使えそう」みないなものがあればお役立ていただければ幸いです!
・・・あるかな?w

2017年2月17日 第1回 札幌合宿
クローラー動向と内部リンク実験から見る変化

データと実験から上位を取ろうとしていた

以前、【SEO9年の振り返り】SEOのプロとして独立して9年が経ちました

で直近9年ほどのSEOの歴史にも触れましたが、まだ当時は「健康アップデート前」です。

割とデータやテクニックの比重が大きく(というか効果が出やすかった)ので、発表の内容もデータやアルゴリズムがどうなっている?みたいな内容になっています。

バズコンテンツと順位

バズコンテンツもブームだったので、その辺りについての言及もありますね。

当時はそう考えていたのですけれども、もうちょっと色々とあったかな、とも思えます。
Googleやアルゴリズムを見ようとはしていましたが、もうちょっとユーザーを見る、といった視点は必要だったかな、と。

アンカーテキストのワード数

アンカーテキストがどうこう、みたいな内容もあります。
いや、今でも大事ですよ、アンカーテキスト。

2017年9月22日 第2回 長野合宿
リンクとナビゲーショナルクエリ認知と順位に相関性はあるの?

まだ健康アップデート前

消費行動のプロセスモデルとSEOの関係性を取り込んでいます。
半年前の合宿の反省点としては、もうちょっとユーザー視点が必要だな、と感じたので、意識していたのかな、と思います。

認知とか出てきていますね。
この時でてくる認知は「助成認知」というやつです。
実際に重要なのは非助成認知ですが、まだ当時は分からなかった様子です。

SNSアカウントの運用をしたり、そこで発信力を付けて、どうなるか?みたいな事をしています。

SNSアカウントの運用はこの年から

SNSアカウント運用や育て方の肌感はこの頃に学びました。
30000フォロワーいると、大体、月間指名検索はその10分の1(3000くらい)みたいなことが分かり、「その指名検索はどこまで影響するの?」みたいな事も解説しています。

今現在、指名検索の影響はこの当時より遥かに大きいんじゃないかな、と思います。
当時はリンクに変わる新たな指標になる、と予想していたのですが早すぎたかな。。

2018年3月3日 第3回 札幌合宿
狭義のコンテンツと広義のコンテンツ

この辺りからコンテンツの話題が

この合宿の4ヶ月前に健康アップデートがありました。

健康アップデート

この辺りからSEOのルールは大きく変わり、また、結果を出すために必要なことも変わっていきます。
その過渡期の中での合宿でした。

内容も、コンテンツマーケティングバブルが崩壊し、コンテンツって何かね?みたいな内容や、コンテンツの再定義をするみたいなお話をしています。

この当時の数ヶ月前は本当に大変で、今までの延長線上に答えがないので、今までのやり方ではなく、違うやり方や考え方をしなければいけない状況になりました。

分析の仕方を変えなきゃいけなくなった

現状維持は衰退どころか現状維持は崩壊、という事実を突きつけられました。

試行錯誤してました

分析だけでもだいぶ大変だったのが分かりますね。。
いやー、大変でした。

色々と定義しはじめています

ただ、ここで色々ともがいたお陰で、僕自身もアップデートできたかな、と思っています。

全く認知されていない地方の老舗企業が健康系のクエリで評価されている事例もあり、その辺りを深掘りしたりしています。

現在の評価方法っぽい感じに

コンテンツの捉え方を変えてきたり、その情報を発信する資格があるのか?みたいなことを気にするようになったのはこの時期からでした。

2018年3月3日 第4回 福岡合宿
SEOが事業の屋台骨になるために

タイトルがヤバい

タイトルからしてヤバいですねw

健康アップデートから1年経過していない状況ですが、自分たちがコントロール不可能な要素に事業の柱を依存することは絶対にやってはいけません。
SEOのみで集客なんて一番安定しない、と今でも思っています。

組織化や仕組み化について

この合宿でお話したのは組織化、チームでのサイト運営、スタッフ育成などについて、です。
SEOも徐々にテクニックから、チーム戦になってきているな、と感じていて、関係者を増やし、多くの人の協力を得ながら検索体験を向上させる必要が出てきています。

コンテンツ品質にも触れています

その最初の1歩についてお話したのがこの合宿でした。

この合宿の発表で、プロジェクトとして上手くいかなかった事例についてのやり取りもお話しています。
ここでは出せないのですけれども、完全に自分の力不足で成功させられませんでした。。

編集経験が役に立った

ここでチームづくりのお手伝いをしたことにも触れています。
僕はかつて出版社に勤めていたので編集の経験があるのですけれども、それが役に立ちました。

スマホシフトとAMP

スマホシフトやAMPの話題にも触れています。
インテントや検索意図についても触れていました。

役割分担が重要に

メディアライターとサイト運営者の分業についても解説しています。
このあたりでコラボの重要性にも触れていますし、サイト運営者の仕事をある種、認知や想起の拡大としていた気がします。

2019年3月9日 第5回 松山合宿
検索ニーズとキーワード検索以外のSEO

SEOは脇役と考えるように

この辺りからSEOは主役ではない、という思考が強くなります。
SEOはマーケティングの1つの要素であって、部分最適の1つでしかない、という考え方が強くなります。

徐々にデータ関連の割合が減る

SEOのテリトリーであって、他の施策と重複しない部分はより専門性を高く、他の要素と協力して進める場合は、そちらを立てる、という事が重要であることを話していました。

検索力を鍛えるトレーニング

よく企業の社内勉強会などでお話しているのですけれども、SEOのトレーニングで最も重要なのは「検索に触れること」です。
検索して何が出てきたか?
何で出てきたか?
何が出てくると思ったか?

1日に何度も繰り返して、自身の検索感を養う必要性があります。

継続してやってくれる人は少ないみたいなのですけれどもね。。

検索感は本当に大切だな、と

健康アップデートから1年以上が経過し、世の中のメディアのレベルや情報発信する企業も増えてきました。
当たり前とされている品質レベルも上がっているので、そこを上げていくにはどうしたら良いか?という思考が必要になりました。

キーワードから検索者へ

この当時は、深いレベルでの検索者理解だったみたいです。
ちょっと抽象的ですね(汗)
何で検索する必要が出てきたのか?を考えよう、みたいな意味です。

キーワードの源泉を知る

当たり前ですが、検索キーワードは、そのキーワードを知っていなければ入力できません。
どこかで情報を得たから検索できるわけです。
じゃあ、その出どころってどこ?
それって何で見つけたの?
みたいなことを発表していました。

市場構造の把握もこの辺りから

市場構造の把握についても触れていますが、この当時「SEOにおいては、そこまで必要ではない」と結論付けています。
今は、ほぼ間違いなく必要ですので、わずか数年で変わりましたね。

インタビューや質的調査

リサーチや仮説、インタビューについても触れていまして、この辺りは今に繋がっています。

20代女性との会話

検索がGoogleだけじゃない、というのを若い方とのお話の中で知って更に考えを改めたり。。

2019年9月21日 第6回 鳥取合宿
検索ニーズとコピーライティング拡張性を得るために

コピーライティングに触れ始める

検索ニーズは引き続き突き詰めつつ、この辺りでユーザーの誘導をどうするか?
ユーザーに取ってほしいアクションをどうしていくか?みたいな、流入後の行動について腐心するようになっています。

ニーズを知ろうとする、というのはずっと大切

検索ニーズをキーワードから把握する、みたいな発想は続けていました。
このスライドの中だと「サジェスト」と「関連ワード」からニーズを探る方法は今はもうやらない方が良いです。

僕もやっていないですしオススメしません。。
公開されたデータからコンテンツを作っていく方法は多分もうコスパの悪い方法になっているように思います。
自サイトのデータや、インタビュー可能な顧客がいるのであれば、その辺りからリサーチした方が良いです。

AISASにはお世話になりました

カスタマージャーニーを重要視していた時期でもあるので、AISASに乗っかっていたりもしました。
この考え方は今はメインでは使っていないかな。。


3つの壁を意識していた

コピーライティングについてもかなり力を入れていて、読後に何をしてもらいたいか?を意識して情報発信するようになりました。
3つの壁をどうやって乗り越えて情報発信から売上を作っていくか?を考えています。
これはずっと研究が必要なテーマで、今でも試行錯誤しつつ、現場でガンガンやっています。

ユーザー行動を促す

この記事執筆次点でもいくつかの記事コンテンツのチェックをしました。
今後も重要ですし、突き詰めていくべきテーマだと感じます。

Webを使って読者を動かすって本当に難しいんですよね。
ただ、これを超えないと売上は増えない。

徐々にSEOから領域が広がる

あと、この辺りから守備範囲が広がった、というか、色々と任せてもらえるようになりました。
どれも継続していますが、色々と楽しいです。
これら1つ1つの行動が繋がって考えられるようになるのは、この2年後とかでした。

SEOのスキルは応用が効く

あとSEOの汎用性の高さにも気付かされました。
他のジャンルに応用させやすいので、個人的にSEOへの投資は無駄になりにくい、と思っています。
その過程で得られるナレッジのコスパが良いですからね。
SEOで結果が出るまで時間はかかりますけれども。。

2020年2月27日 第7回 石垣島合宿
大手だって市場の中で強みを出そうと頑張ってる

新プロジェクトや検索結果について

この辺りで検索結果に「似たような情報が並んでいる」みたいな言及が増え出しました。
関わっている仕事の関係上、他人事ではなかったので、そのあたりについて言及しました。

新プロジェクトがスタートした

データは掲載できませんが、この辺りで新しいプロジェクトがあり、その際に立てた仮説について解説しています。
求人系のサイトで、超難関ジャンル、市場も大きいです。

求人系は難しい

調査すると四天王みたいなサイトがあったのですけれども、それらが、それぞれ独自の強みを出していて、ビジネスの方向性とも合致していました。
かつ、それぞれ顧客から指示されていて、検索順位にそのまま反映されている様子でした。

オフラインでの顧客とのつながりが圧倒的だった1社がとにかく安定していました。
WebマーケティングだからってWebだけで完結してはダメですね。

キーワードに合わせたコンテンツではない

事業活動とズレたものや、目立つキーワードが会ったから、とりあえず記事書いといたわ、というやり方の限界も見えました。

地道に積み上げているところは強い

たまたまかも知れないけれども、僕にはそう見えました。

後発は市場を俯瞰して一点集中

この時、僕が出した戦い方の方向性は、市場の中で強みを出す方向性を決める。
ニッチだけれども意外とガラ空きのポジションを見つける。
見つかったので、その方向へ向けて動く、でした。

数年はかかるだろう

2年くらいの単位で動く予定ではありました。
この案件、色々と事情があって終わってしまったのですけれども。
残念です。。

新会社につながる動きが

あと、この合宿で新会社ができそうな事、そのきっかけみたいなことを話しました。

北海道の企業と仕事してみたい

数年越しで実現できるかも!?

2020年10月6日 第8回 長崎合宿
コアアルゴリズムアップデートとYMYL

この合宿で初めてコアアプデに触れた

コアアルゴリズムアップデート自体は1年に2~4回程度の頻度で数年続いていました。
ただ、合宿のタイミング的に触れる事がなかったので、恐らくここで初めてテーマにしています。

古いアプデの情報を解説してもね。。

数年前のアルゴリズムアップデートについての解説をしても仕方がないですね(汗)
方向性としては、大きく変わっていませんが有名企業、何かしら専門特化している事業を行っているサイトが評価されやすくなっています。

これは今現在も顕著ですね。

寄生サイトへの言及も

この合宿でヤドカリサイト(寄生サイト)について触れています。
めちゃめちゃ分かりやすく傾向が出ていたので、そこをハックされてしまったのでしょうね。
今現在も、まだ一応、効果はありますし。

この次点でも母体サイトにはマイナスが

そして母体のドメインに悪影響が出ているのは、実はこの頃からありました。
貸す側にリスクが結構あるんですよ。

コアアプデの中、上手に運営しているサイトが

固有名詞を出すのは控えますが、この合宿でとあるサイトの運営スタイルについて紹介しています。
Web上で見方を増やし、言及を増やす、みたいな人海戦術を使っていて評価されているサイトでした。
バックエンドの商材が、関係者が増えれば増えるほど評価されるようなものでしたので、そういった要素も加味していたのでしょう。

オフトピックはほどほどに

この時期から始まったことではありませんが、中途半端に時事ネタに首を突っ込んで、差別やヘイト、不法行為に触れたサイトも悪影響を受ける、という事例がありました。

サイトの中から削除することで戻りましたが、かなり顕著な事例でした。
特にビジネスに関係しないのであれば差別やヘイト、不法行為には無理に触れることはないかな、と思います。

一応モザイク処理

ハックできそうなキーワードを調べたりもしていました。
これ良くないのでモザイクかけておきます(汗)

新会社の動きも発表しました。ずっと営業同行と顧客理解のために動いています。

新会社で営業に同行してヒアリング

ずっと営業同行したりしていて、地元企業と色々とお話しました。

新会社で営業に同行してヒアリング

驚くほどレベルが上っていなかったです。
マーケティングへどう投資したら良いか?が何となく分かるところまで、多くの企業を持っていきたいと思っています。
クライアントに広告アカウントの共有くらいしましょうよ。

2021年4月5日 第9回 金沢合宿
コンテンツの源泉と地方企業のWebマーケティング

地方企業について改めて発表

この辺りで僕自身のキャリアも考え始めたので、地方企業、という方向に特化したものとしました。
あと、SEOだけをテーマにしたものでも無くなりました。

徐々にSEOからマーケティングへ

この時期、Webではない領域のマーケターとかなり交流していました。
お会いした方々、皆さん「戦略が大事、戦略が大事」と言っていて、僕は色々とダメ出しされたりしていました。

僕自身も重要だと思っていたところなのと、足りていないと思っていたので色々と考え方に触れさせていただきました。

キャリアを考える。次はどうすべきか?

仕事に求められるものが、SEOからWebマーケティング、というかマーケティングにシフトしてきた。
クライアントも成長している。
自分も成長する必要がある。
過渡期だな、とも思っていた時期なので、色々な方から刺激を受けようとしていて、その辺りのお話をしました。

顧客の声から生まれたコンテンツの強さ

この合宿の中で、実際のクライアントワークの事例も交えつつお話しました。
SEOに力を入れていなさそうなサイトが圧倒的に評価されている、という事例を取り上げました。

記事コンテンツとして発信しているものだけでも、実際に現場の声から生まれたものなんだ、というのが伝わるものでした。

コンテンツは顧客の声に対するアンサー

僕のクライアントが微妙に負けている状態だったのですけれども、キーワードにゴリゴリ最適化したサイトが明確に敗北した、と感じた事例になりました。

その後、業務フローの見直しから進めて、顧客理解をどうすすめようか?
を落とし込みました。
思いっきりやり方を変えました。

新サービスについての目的や思いを言語化しました

新サービスの方は顧客を理解するために北海道の企業の皆さまと会いまくっていました。
新サービスのお話はまた別の記事で書きたいと思います。

こういったサービスでは珍しいと思いますが、卒業することを前提にしているサービスです。

2021年10月12日 第10回 仙台合宿
セカンドオピニオンから運用体制の変更の事例報告

組織変更とマーケティング

別の企業へSEOや広告運用の支援をお願いしている、という会社からセカンドオピニオンをしてほしい、という依頼があり対応した事例です。

大幅に体制変更を提案しました

いくつか支援会社とのお付き合いを変えていただきましたが、それ以上に大きな変更として、現状のマーケティングを行うための座組の変更を提案しています。

現在、その体制で動いていて、僕は直接関わっていませんが、ちょっとアドバイスをしたりしています。

新型コロナウィルスによる社会状況の変化によって人々の行動は大きく変わりました。
その影響か、今までのやり方だと伸び悩む、みたいな状況も増えてきていました。

維持するための投資と未来への投資

Search Consoleを見るだけでも変化が感じられたので、それらを全てリストアップし、現状維持すべき部分と、変化するであろう要素を予測し、その方向への投資を行った方が良いと提案しています。

現状の施策に疑問が

あと、専門家でもない僕が見ても違和感を感じるような状況も見られたので支援会社を変更していただきました。

市場の変化と変化への対応

細かな運用スキルは高そうですが、今後より重要になるのは市場の変化に対応できるプロであることかな、と感ました。

ちょっと近視眼的なマーケティング、というか、手法ありきになっている感があったので、もうちょっと上流から戦略的に見てくれる人材が必要だろうと感じました。

そういった方を紹介し、今は新しい座組で動いてくれています。
割とバランスは取れているのかな、と感じます。

SEOというかSEMのスキルを使って市場を俯瞰しつつ、変化を見極めて、必要な方を紹介する。
あと座組も変える、という提案となりました。
こういったプロジェクトもまた新鮮で楽しかったです。

セカンドオピニオンは後出しジャンケンみたいなもの

セカンドオピニオンなんて後出しジャンケンみたいなものである、という事を忘れてはいけません。

支えてくれた方々に敬意を持つ

状況や前提を知らず、好き勝手言えるポジションです。
その旨、クライアントにも伝えましたが、今の支援会社が悪いわけじゃない、という事と、彼らが長年支えてくれてている事にはリスペクトを持って取り組みました。

2022年4月12日 第11回 広島合宿
社内にマーケターを育てるために必要な要素

マーケター育成についての数年間の戦い
このスライドからCanvaで作っています

今回、SEOについての話題は全く出てきません。
いつもの内容がA面だとしたらB面みたいな発表になっています。

長期間、お付き合いのあるクライアントが更に成長するためには社内体制の変更が必要になります。

数年前から
「社内マーケターを育成してほしい」
みたいな依頼が数件あり、それらに対応してきた内容をまとめたのが今回の合宿の発表です。

今回の発表に関しては、ここ半年ではなく、数年の試行錯誤を体系的にまとめたものになっています。
なので長くなりました。
「戦略」についてや「消費者理解」について解説する内容となっています。

合宿11回目、みんな変化してます

この記事では5年分の合宿の発表を1つの記事にまとめた事ました。
ずっと見ていくと変化は分かりやすいかな、と思います。

数年単位で見てみると、データやテクニカルな内容を元にした発表は減っています。
SEOで結果を出すために必要な要素も変わってきている、という事なのでしょう。

徐々に組織変更、顧客理解を試行錯誤しつつ行っていく、みたいな方向へシフトしています。

僕自身が担っているのは戦術の1つだと思いますが、ある程度の規模になると、戦術レベルの施策のみで事業を成長させるのは難しくなります。

同じ会社の別部署とミーティングが続いたり

打ち合わせの数が増えて、関わる人がSEO担当者、というかマーケティング部署だけではなくなってきています。

こういった状況もあり、
事業成長のために何をすべきか?
社内マーケターとはどうあるべきか?

を考えて僕なりに伝えた内容になっています。

社内で活躍できるマーケターは貴重

どこでも活躍できるようなプロマーケターを育てるのは無理です。
なので特定の事業でのみ活躍できればOKとしました。
色々と一緒にプロジェクトを進めていて、独立されちゃうと気まずいですし。(過去、何度かありました)

優秀なマーケターの要素

幸いなことに、これまでのキャリアで優秀なマーケターに会う機会は多かったので、定義を作ることはできました。

問題は、僕自身がそこまで戦略レベルでマーケティングをしてきていないことでした。
でも、事業の成長をするのにマーケターがいない、というのは厳しいのは分かる。

トレーニングの継続は自分で

サポートできる範囲にも限りはあるけれども、僕なりに調べながら、研修や座学、プロジェクトを通じて伝えていきました。

完璧なマーケターなんていない

僕がSEO寄りで集中するためにも、戦略を担うマーケターが居てほしい、と思ったのもあります。

ブランディング

ブランディングから商売を学ぶ
お金になるのは非助成認知であり想起
戦略は重要
Point Of X は大変有用なフレームワーク
戦略と戦術をごっちゃにしない

などなど、です。

あと、これまでの勉強会で使っていた「認知」という言葉をちゃんと捉え直したりもしました。
数年間、僕が何となく使っていたのは助成認知でした。

資料にするとめちゃめちゃキレイにまとまっているように見えます。
でも、実際はいつも後付でそういう言葉やフレームワークがある事を知っていました。
なので、これらを学ぶのに実際のプロジェクトの場で何とか理解していきました。
普通に勉強不足です。ありがとうございました。

2022年10月25日 第12回 熱海合宿
デジタルブランディング・サブカテゴリー戦略によるDNVB

デジタルブランディングを実務レベルに落とし込む方法について

今回の発表もSEOの情報は少なめです。
一応、検索には触れていますがGoogle検索だけに特化したSEOとはしていません。

前回の続きから、という事もあり積み残しにしていたブランディングと、それをデジタルの領域で実務に落とし込む方法について解説しました。

それと今、直近で取り組んでいるDNVB(DigitalNativeVerticalBrand)というテーマとの接続をしています。

そこに至るまでに必要な要素としてインサイトを起点に組み立てています。
実際にインサイト(らしきもの)の発見に至るまでの行程、それを検証する方法、実務に落とし込む方法についての解説です。

消費財をテーマにしていますが1つ1つのトピックはSEOを含めた施策、マーケティング全般にも活用できるものではないかな、と思います。

このテーマも数年取り組んでいるもので、SEOというより、もう少し広い視野で事業や市場、消費者を見よう、といった考え方がベースになっています。

サブカテゴリー戦略×デジタルの相性の良さ

将来的にはデジタルブランディングからマスへの接続をどうするか?という一連の流れをフレームワーク化する、というのが目標で、その第一歩みたいな発表でした。

そして今回は合宿の行程的に多分、徹夜になると思ったので後半ごっそり削りました。
続きは次回、という終わり方になったので、また半年後に続きを話しますw

差別化にも限界があり、更に資本力の差も大きい、という状況があります。
そういった場合でも事業を成長させるには何が必要か?という点を自分の強みであるデジタルと融合して戦えるところまで持っていく手法についてまとめました。

とは言え最初にやるべきは顧客の声を聴くこと。
そこがどれだけ丁寧にできるか?が最も重要なので、その点について詳細に解説しました。

人間のダークサイドに触れるのは容易ではない

インサイトが発見できて、更にそれが市場創造に繋がる状況にする必要があります。
その仮説の種を見つけて成長させるところが最も大変です。

ただ、現状に(言葉になっていない)不満を持っているユーザーは常に一定数存在します。

インサイトには言葉にできない人間の本能というか欲望みたいなものが見え隠れしているので、そこを見抜く必要があります。
これがまた難しい。。

このピラミッドの完成度の高さ

ここ最近、読んだ書籍で最も刺さるフレーズが多かった「実務家ブランド論 片山義丈 氏」より引用させて頂きました。
僕もまぁまぁブランディングで失敗していますが、このフレームワークを活用してから関係者との意思疎通がしやすくなりました。

サブカテゴリー戦略で勝ち切る必要がある

サブカテゴリーを見つけられた、作れたとして、やっぱり大変なのは変わりません。
それでもサブカテゴリーで戦う理由は、ここで勝てたら配架が大きくなり、マスへの接続ができる可能性ができるから、です。

勝てるところまで粒度を上げていく必要があるので、広告もオーガニックによる集客も含めて広い意味のブランディングが必要です。
SEOがベースの知識としてあったから、これらのマーケティングへの移行がスムーズにできたと感じています。

まだまだ試行錯誤の途中ですが、あと半年から1年くらいで一応の形にはしておきたいところです。


これで6年分の合宿の発表は終わりです。
ここ数年はマーケティング、という領域で仕事をすることが多くなったように感じます。
軸足はSEOですけれども、関わる範囲や領域が本当に増えました。

まだまだ試行錯誤は続きますが、改めて勉強会を続けてくれているメンバーには本当に感謝です!
僕より遥かに成功している方ばかりになってきましたので、本当にありがたいと思っています。


6年間の発表をざっと振り返るだけでも膨大なボリュームになる

僕らは5~6名くらいで合宿をしていたので、あと数名分の発表まで学べてしまうわけです。
他のメンバーもめちゃめちゃ実践して積み上げているので、本当に視座が上がります。

より広くマーケティングに関わるようになったり、部分最適から全体最適へ領域が移行したり、視座が上がったのは間違いなく、他のメンバーから刺激をもらったお陰です。

合宿がなかったら色々と行き詰まっていた可能性もあります。

このnoteを見てくれている方で、仲間が見つかって、もしやれそうであれば、是非とも合宿をやってみてください!
半年に一度の自分の成長と棚卸し。
仲間の発表から刺激を受けて視点を変える、視座を上げる。

めちゃめちゃオススメです!

SEOは今後、マーケティングの1つである、と”今以上に”意識させられるようになる

最後にちょっとだけSEOの今後の予測みたいなものを書いていこうと思います。
SEOといっても、求められること、必要なことは大きく変わっています。
多分、今後も変わり続けます。

今回、自分の6年間の発表や取り組み、何をどう考えていたのか?を振り返ることができました。
それだけでも、大きく変化していることが分かります。

短期的な施策。その時々のアルゴリズムに合わせただけの施策は短命

SEOの5年間を見てみると、刹那的な施策から、中長期的に使えるデジタル資産の積み上げ、事業成長のためのマーケティングの1つへと変化しています。
どうせなら積み上がる施策を繰り返していきたいものです。

数年経って振り返ったときに「これ、意味なかったな」という施策が少なくなりますように。

上流を理解して高度な部分最適を実装しよう

戦術の1つというのは変わらなくても、その上流をわかった上で取り組むのと、何も分からず取り組むのでは大きな差が出るだろう、と思います。

より高いレベルのSEOを行うために、今日も1つ1つ積み上げます。
そして、次の合宿では、より良い報告ができますように。


【お知らせ】
SEOやマーケティングにお悩みの方や企業様がいらっしゃいましたら、ご相談いただければ、と思います。
セミナーや講演依頼、社内勉強会のご依頼もお待ちしております。

マーケティングの上流から個別の施策、仕組み化まで広く対応しております。

私だけではなく、プロジェクトによってはプロフェッショナル数名のチームでマーケティングの成功をサポートします。
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