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【雑談】SEOのスキルを分類して他の分野に活かせないか考えてみた

SEOを行うためには多くのスキルが必要となります。
10年を超えるようなSEOプレイヤーの多くは、かなりいろいろなスキルを持っているので、他の分野でも活躍していることが多いように思えます。

私が携わった企業の担当者で何名かキャリアアップされたり独立した方もいますが、そういた方々はSEOの実務を通してものすごく多くのことを吸収していました。

先日、知人とSEOって業務範囲が広いよね、という話になりました。
結構いろんなことをやっていたり必要とされるのもSEO担当者かな、という気がしたので、まとめてみる事にしました。

今はSEOも含めて企業のマーケティングサポートをすることが多いのですが、マーケティング領域でもそれなりにやれているのは、記事中で記載したSEOのスキルセットのお陰かな、と思っています。

これからSEO担当者になる、なりたい方にも見ていただければ幸いです!

ざっくりSEOの業務を分別してみた

市場調査

自社サイトが置かれている状況や競合他社の状況から、自社の強みと市場が求めている要素の交わる部分がどこかを探すスキルです。

3C分析に似ている気もします。
検索が絡むので現実に起こっている事象から仮説も含めて調査分析するので、厳密には違うのかも知れませんが近いものではあると思います。

検索結果を見て、どういうサイトがどういったサービス、情報を提供しているかを調べます。
こういった調査の繰り返しでニーズの大小を見極める、といったこともします。

コンテンツ施策を行う場合は、どのくらいの粒度や品質の情報が必要かを見極めます。
ユーザーが求めている情報にはどういったものがあるか、といった部分を調査する、といった事も行います。

市場調査も検索から行うことが多いですが、それ以外のリサーチや精度の高いデータを集めて分析することもあります。

市場とユーザーを最初に理解することで中長期的な施策が中心となるSEOの成功確率を高めます。

市場調査から施策へ落とし込み、分析まで一気通貫で行えるのはSEO担当者の強みとなるところです。

キーワードマーケティング

市場調査を元に更に詳しく実際のSEOの現場で求められるであろうキーワードに関する調査を行います。
難易度、上位表示可能性、上位表示のために必要なリソース、実際に得られるリターンの想定などなど、現場によって異なりますが、キーワードに関することは一通り調査します。

ユーザーニーズも把握し、どういった情報、どういったサービス、どういった企業が求められているのか、求められているものが自社で提供可能なのか、を確認します。

検索母数も調査し、広告を出稿する場合にどういったニーズがあるのかを広告担当者とディスカッションすることでLPの制作に貢献することもあります。

広告担当者と協力し、広告にもSEOにも有利なサイト構造やページについての意見交換や実装をする事もあります。

キーワードマーケティングはSEO担当者が独占するものではありません。
検索というサービスによって生まれたオンライン上の大きな市場の1つと捉え、それに関係する方々へ重要性を説明し、その啓蒙を行ったりもします。

サイト構造の解析

市場調査を行い、更にキーワードマーケティングを行うことで、SEOを成功させるために必要な要素がある程度の精度で把握できます。

必要な要素と今現在のサイトの状況から、自社サイトに足りないことを洗い出し、SEOの成功のために必要な要素を施策化します。

コンテンツなのか
認知や外部からの評価なのか
情報構造の整理なのか
外部メディアへの露出なのか

SEOで一定の成果を出すために必要な要素を、サイト内だけではなくサイト外でどういった評価や露出が必要なのかも含めて想定します。

サイト構造か?という感じもしますが、サイト構造だけで問題解決ができない事も多いので、サイト構造の解析とセットで外部の状況まで確認することが多いです。
多いですよね?

どこが問題なのか?を見極めて、その問題解決のためには何が必要かをサイト構造に落とし込み、サイト内で解決不可能な領域をどうやって解決するか、まで考えます。

コンテンツ企画やディレクション

キーワードマーケティングを繰り返していると、よく検索されるキーワードと、検索数は少ないけれども売上に大きく影響するキーワードがあることがわかります。

認知や露出、ユーザーとのコミュニケーションがSEOのために重要だと把握できた場合、その主戦場はコンテンツ制作になることも多くあります。

「良質なコンテンツが大切なので頑張って作ってね!」と丸投げするSEO担当者は少ないと思いますが、コンテンツの企画やディレクションは多くのSEO担当者において重要な領域になります。

検索ニーズ、ユーザーニーズを把握し検索露出のために必要なコンテンツの企画を行えます。
場合によっては外部パートナーとやり取りが必要になったりする場合もあります。

そういった際の品質管理のために、マニュアルの整備、レクチャーなどのルール化を行うのも大切な仕事になります。

ファクトチェックが必要な場合も多くあるため、社内の専門家への確認依頼などを行います。

最近は記事コンテンツだけではなく、SNSへのコンテンツの転用や、制作したコンテンツのデリバリーの方法を考え、多くの方へ情報を届けるためにどうするかを考えるような仕事も増えてきています。

せっかく作ったコンテンツなので、検索エンジンだけに最適化させず、多くの方に見てもらえるようにした方が良いですもんね。

分析

発信した情報、プロモーション、外部との連携など多くの施策を行う場合、その効果をどう測定するべきかも考え、各施策の効果や相乗効果も分析します。

私は指名検索への影響をかなり気にして、多くの施策の効果を確認しますが、上手くいっても失敗しても、その原因を調べることで次へつなげる、ということを大切にしています。

どんなに頑張っても施策の打率は3割くらいに落ち着くことが多いです。
マーケティングもSEOも、事業者がどうする事もできない変数があるので、打率を下げずに打席を増やすように動く必要もあります。

打率を下げないためにも分析は非常に重要です。
失敗から学ぶことを続けることで企画の精度も高くなります。

効果測定だけに留まらず、次の施策へ活かせる何かを見つける、というのもSEO担当者の得意としているところです。

Googleの場合、1年に最低2~3回は大きなアップデートがあります。
検索順位の入れ替わりや、それに伴う検索トラフィックの変化もあるので、そういった分析も行います。

施策化できそうだったり、改善する必要がありそうな要素が見つかった場合は、その実施のために提案をすることもあります。

上に書いたSEO業務をスキルとして分類してみる

問題発見から問題解決まで一気通貫で行うスキル

SEOの場合、検索順位を上げるための要素だけでも膨大な可能性が考えられます。
そんな中で実務を長く続けていると「どこが問題なんだ?」と考える癖がつきます。

与えられた問題を解決するのではなく、問題の発見から解決まで行えるスキルは高くなりやすいと思います。
実務ではそんなことの連続ですし。

正解が提示されていない中で、データやユーザーニーズから正解らしきものをぼんやりと見つけて、仮説を立てて施策化して分析する流れを繰り返す事が実多くあります。

関係者を巻き込み協力を得る

社内政治、という訳ではないのですが、ファクトチェックや広告担当者との連携、広報や営業担当者など、多くの方々に協力してもらわなければいけない場合も多くあります。

人と協力したり、SEO担当者が持っている情報を啓蒙して組織へ浸透させる能力も自然と身につく印象があります。

いろいろな分野に携わるので色々な相談を受ける

相談を受ける、というか受けやすい立場になることが多い、という感じです。
広告運用者からキーワードや検索ニーズ、コンテンツの相談を受けることもありますし、URLの付け方などの相談をされることもあります。

デザインを担当している方からUIについての相談を受けることもあります。サービス名や店舗名についての相談を受けることもあります。

私は先日、営業担当者にヒアリングシートの相談を受けました。
何故だろう。。

相談しやすいのか、何となく知っていそうな雰囲気があるのかいろいろな分野の相談を受けることが多いです。

多くの方と協力して実務を進める事が多いので、この相談されやすい雰囲気や知っていそうな雰囲気は大いに役立ちます。

変化が激しい業界にいるので情報収集スキルが高い

SEOに限った話ではありませんが、新しい技術の登場や変化が多いため、実務を続けるためには良質な情報の見極めと、その収集スキルが身につきます。

息をするようにインプットを行う方が多いように思えますし、同業者で話していても、みんな最新の情報なんかも当たり前に知っていたりします。

この辺りの感度の高さは流石だなと、いつも感心しています。

これまで仕事で関わった方々のキャリア

冒頭にも書きましたが、私のクライアントの中には、何名か転職をしてキャリアアップをされたり、独立してフリーランスになったり法人化して会社経営をされている方もいます。

コンテンツに特化してメディア運用をされる方がいたり、SEOと広告のスキルセットを身に着けて役員になられたり、企業のマーケティングトップになったり様々です。

先ほど記載した能力がまんべんなく高かったり、一部の能力に特化していたりと様々ですが、皆さん凄い方ばかり、という印象です。

転職されたり独立されたあと、また声をかけてもらったりしてお仕事をさせてもらう事もあったりして、私としては大変嬉しく思ったりしています。

SEOの実務で身につくスキル、応用が効くと思いませんか?

私が関わった中にはキャリアアップに成功された方も多くいますし、出世されて事業部長になった方もいます。

最初は指1本でキーボードを打っていたり、文章が作れなかったのに、論理的思考力が身につき、実務の能力が上がったり、と凄い成長をした方もいます。

最初2人でスタートしたプロジェクトが気がついたらグループにいるスタッフが20名を超えていた、という事もあります。

SEOは大変なこともありますが経験することで得られるスキルセットは、役立つものが多いように感じています。

世間はChatGPTで賑わっていますが、SEO担当者の仕事はまだまだ多くあります。
というよりAIチャットに関しては仕事でガンガン使っていきたいと思っています。

キャリアアップやマーケティングスキルを身につけたい方に、SEOの経験はプラスになります。

SEOに興味のある方は、この春からでもぜひ挑戦してみてほしいと思っています!


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