「緑のおばさん」って!? 11月19日の記念日
「今日は何の日」ネタになるのですが、11月19日もいろんな記念日が制定されています。その中でちょっと変わってるなと思って見かけたのが「緑のおばさんの日」。
「緑のおばさん」なんていうワードですが、これはもちろん都市伝説だとかお化けの類ではなく、昔の学童擁護員のことなのだそうです。小学生の通学路に立ち、子供たちを事故から守るために登下校時間には子供たちを見守っている人たちですね。この人たちが交通安全のシンボルカラーである緑色の制服と帽子を着けていたことから通称“緑のおばさん”と呼ばれるようになったようです。
僕の小学生時代には見たことないですね。ウチの地域では集団登校はしていたのですが、特に大人の方が付き添ったり道端で見ていたりはしていなかったように思います。おそらくは交通量の多い街中を通学路としているような場所でのみ、あったような制度なのではないですかね。この制度がはじまったのは東京都からだそうですし。
この制度が始まったのが1959年の11月19日。「緑のおばさんの日」が11月19日なのはこれに由来するのでしょうね。女性の職場が少なかった戦後復興期に雇用対策として創設されたのがこの職業だそうです。
勤務時間は午前中に2時間、午後に3時間で、給料は1日315円だそうです。
「さ、315円!?すくなっ」
と思われるかもしれませんが、下のサイトによると、「昭和の1円」は今の貨幣価値だと10円とのこと。
まぁ昭和自体がけっこう長いので、一概に10倍にして計算することはできないと思いますが、仮に約7倍として計算してみると1日の給料は2,000円ちょい。「それでも少なすぎる!」と思われるかもしれませんね。ですが、当時のことを考えると貴重な収入源だったのではないかと思います。
今のようにスーパーやコンビニなどなく、男性と同じような職業に就けるような環境もない。女性の就業は大変だったでしょうね。
今は通学に際しては有志の方が付き添っていたり、途中からは先生方が付いていたりしますね。
時代とともにこの「緑のおばさん」は消えていったのだと思いますが、当時の子供たちにとっては親しみのある存在だったかもしれませんね。