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海外ゲームファンの声「日本は日本らしいゲームを作って」

久しぶりに海外の日本に対する反応を記事にするのですが、ゲームに関わるもので「これは紹介しておきたい!」と思えるものがあったので、今回の執筆に至ります。

それが、「海外の万国反応記@海外の反応」さんの以下の記事。

スクウェアエニックスの松田社長が述べた、

「日本が欧米のゲームを真似してもいいものはできない。
 日本がゲームを作れば、絵や音楽などがどこか日本的になる。
 しかし、それこそが日本のゲームの良さであることを
 世界のプレイヤーは知っている。
 海外市場は大切だけれど、最初から海外向けに開発すればよいという
 わけではない。」

という発表に対しての海外のコメントをまとめたものです。

いくつかのコメントを抜粋して載せます。

  • 同意、日本は日本らしいことをやればそれでいいし欧米らしいことは欧米がやる
    欧米にアピールするために変化しようとするのは逆効果

  • これは普通に支持する
    欧米にゲーム開発会社は十分あるんだからそいつらに洋ゲーを作らせればいい
    自分は日本のゲームの大ファンだから日本の会社には日本らしいゲームを作ってほしいよ
    個人的に偏った意見かもしれないけど(笑)

  • 同意
    何でもかんでも欧米向けにする必要はない
    そっちの芸術や歴史にゲームのスタイルを近づけるようにしてほしい

  • 彼は正しい、カプコンの暗黒期は欧米を意識してた頃だから欧米の開発会社はもう既にたくさんあるし、スクエニは日本の開発会社らしくしよう


全てが全て同意というものばかりでは無かったのですが、多くは松田社長の考えに同意する、つまりは「日本には日本らしくゲームを作っていってほしい」というものでした。

個人的には「やっと日本のゲーム会社が気付いて、こういう方向へ動いてくれそうかな」という気持ちになりました。


昔、8年くらい前でしょうか。同じ職場にいた中国人の方と話したことがあるのですが(その方は日本語ぺらぺら)、

🐧「日本の製品とかが良いものとして海外に受け入れられていたのは、日本の丁寧な開発スタイルで日本らしいものを作っていたから、それが評価されていたと思うんですよね。無理に海外スタイルにする必要ないと思うんですけど……」

「そうそれ。僕もそう思うんだけど、なんで日本は変に変わっちゃったんだろうね。」

と、このような感じでした。「日本は日本らしく」で良かったと考えている外国人はもうずっと昔からいたということです。


日本がゲームのキャラクターの造形や背景、音楽なんかを海外ゲームの感じに寄せていき、発売日も日本より海外を早くするなど「海外至上主義」になりだしたのは、ゲームの販売本数が昔より低迷してきたPS2後期くらいからかなと思います。

おそらくは「今までと同じことばかりやっていてはダメだ!海外市場で売ることをこれまで以上に考えていこう」ということからこういう動きになったと思うのですが、結果としてどうでしょうか。

海外のゲーム業界人が言っていたのをどこかで聞いたことがあるのですが、

「日本のゲーム会社はゲーム1本作るのにこちら(欧米)よりもずっと時間がかかる。そうして出来上がってきたものは、こちらとほとんど同じような内容のもので、昔に比べてバグも多い。このようなものであれば、開発ペースの遅い日本のゲームをやる意味はあまり無い。」

というものがあります。

この評価を聞いたときに、いちゲームファンとしてですが日本のゲーム業界の危機感をちょっと感じましたね。


ファミコンからプレイステーションの頃まで続く日本のゲームが、海外でも高い評価を得られたのは、海外にはなかった独自の発想や日本独特のビジュアル面が受け入れられたからではないかと思っています。

海外市場を考えるのは大事だし、「同じことばかりやらず新しいことを目指していこう」という動きも良いと思うのですが、ただただ海外寄りにしていくというのはやはり何か違う気がしますし、却って海外に受け入れられなくなっているのではないかと思います。


今こそ、日本のゲームの良かった部分を今一度見直し、まずは「日本人に面白いと思ってもらえるゲーム」を考えていったほうが良いのではないでしょうか。結果としてそれが海外市場の拡大にも繋がると思います。


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