新しい結婚のカタチ、シェア婚 〜仕事も恋もがんばったアラフォーの話〜⑨

まだ子どもが小さかったので、傷は浅い。ただ、こんなことを繰り返していては、親子もろともお先真っ暗ではないか。

そんな焦りを感じて、とりあえず、仕事と家庭の基盤をしっかり作ろうと。人生の逆転劇をこっそり願いつつ、母子3人、慎ましく暮らしていくことに焦点を絞りました。結婚は子供たちがオトナになるまで封印です。負の連鎖は断ち切るんだ!という思いもあり、ぶれない軸を持ちたくて、いろんな本を読みました。心理学、哲学、幸福論。もっと早く知りたかったなぁ!ってことばかり。

知らない私は、どうりでぐちゃぐちゃだったし、うまくいかなくて、途方に暮れたわけです。

仕事は自分でいうのもアレですが、たいがい新しいことには二つ返事でチャレンジするし、かつかつこなしていけるので、生活に困るようなことはなく。いちからビジネスを作るのはリスキーなので、業務委託とかで、直行直帰、自由なお仕事スタイルのものをやっていました。時々は正社員にならないか?なんてお話もいただきつつ、縛られるのは絶対無理だし、とお断り。とにかく、穏やかに子育てして、過ごすんだ! 

今思い返すと幸せなとき。子どもと一緒にいられる時間は、人生の中でほんの18年程度。あのとき、ああやって子ども優先で過ごしたこと、自営でバタバタしていたことが噓みたい。穏やかな気持ちで自分が過ごせることも嬉しかったし。

元夫からの面会要請には、希望通り応じていて、時々、一緒に行動するようになりました。

買い物を一緒にしていて、家具屋さんに立ち寄ったとき、リビングの大きなソファ、ゆったりL字型。私の住まいには入りません。いいなぁなんて見ていて。

そんな平穏な日々を過ごしていたある日、息子が子猫を拾ってきました。目に病気があってガリガリだったけど、病院に連れて行って治療をしたら、見る間に元気に!そして我が家の家族となりました!

可愛い猫、ますます幸福感いっぱいの頃、アクシデントは起こります。猫が家から脱走し、帰ってこなくなりました。兄妹ふたりとも可愛がっていたのは同じだけど、こういうとき、身体も心も弱めの長男。原因不明の病気で倒れる…。ペットロス? もともと生まれつきの病気もあるけど、それの影響もどうあるのか、肝機能の低下、数値が正常にはならない。1ヶ月程度入院して、原因が分からないので大学病院に検査入院という話が出たけど、もともと特殊な体質なので、虚弱体質ということで様子見退院。普通の生活に戻すことに。たまたま新しい子猫とご縁があり、また元の平和な生活が戻り、上の子は中学に上がりました。

そこで、また転機が訪れます。

住んでいたアパートが何処から水漏れで、私が住んでいる部屋を立ち退いてほしいというご依頼。では何処に引っ越す?ってなったけど、ペット可で希望の広さは、適当なところが見つからず。

元夫が「うちに来る?」と。

「ないわー、あるわけない、絶対無理」(生理的に無理)と思った。

でも、「絶対無理ってどう無理なのか?」

よーく考えてみたら、私1人、無理て言うてる。

私以外は幸せになれるんじゃないか?というか、子ども達の幸せが私の幸せじゃないのか?そう思ったら、「私が無理がないようにすれば絶対なくはない」。

家を出てから10年後、家族が増えて、シェアハウスがスタートしました!


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