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開発ワーカーの胸の内

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途上国を転々として、相手国政府に技術支援する「開発ワーカー」なる仕事。 何してどんなことを考えているのか、たまにご紹介。
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#日記

アフリカに帰ってきました。

アフリカに帰ってきました。

noteには久しぶりの投稿です。
パキスタンでの仕事を終えて、日本で3ヶ月間の夏休み(という名目の契約と契約の間の腑抜け期間)を取った後に、西アフリカのガーナにやってきました。 これまでにも南部アフリカで合わせて3年ほど暮らしましたが、西アフリカは数日間の出張で来たことがあるだけ。 文化的にも経済的にもとても多様なアフリカ、これだけ違う国々をアフリカとして一つにくくるのには少し違和感はあるけれど、

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ここではない、どこか。

ここではない、どこか。

2週間後に友人ファミリーを訪ねて中東の某国に旅行に行くことになりました。 私にとってはこれまでに行ったことのない国に出かけるのは、出張でもプライベートの旅行でもとても楽しみなことで、仕事の合間に旅行先の情報を集めるのが今の最大の気分転換。 自分で選んで海外・途上国の生活をしているものの、やはり3カ月も経つと自然に「ここではないどこかに行きたい」と思うもので、途上国生活に於いてはリフレッシュも大事な

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生きる。

生きる。

2018年になってすぐ、同じ地で働く方の突然の訃報を知らされました。 私よりほんの少し年上の、いつもにこやかな表情で、世界の様々な場所での色々なお話を聞かせてくださる、熱い志を持たれた真の国際人。 幼いお子さんを残してのあまりにも早すぎる死で、とにかくショックでした。

40代も半ばになり、哀しいことに年々誰かの死が身近になってきています。 かく言う私も昨年はストレスによる体調不良、中でもひどい高

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「普通じゃない」転職観。

「普通じゃない」転職観。

今の仕事のためにパキスタンに来て1年と1カ月。 残りの任期は7カ月を切りました。 あと半年ちょっとで無職になる開発ワーカー、そろそろ次の仕事を探さなくてはなりません。 国連での仕事を考えるなら、現在出ている空席公募ポストで業務を開始できるのは早くても半年後なので、現在の契約期間終了から半年~1年前には次のポストを探していて当然の世界です。

という話を違う業種の転職未経験な友人にしていたら、2~3

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運命、信じますか?

運命、信じますか?

同業者である開発ワーカーたちと話していると、どうやら運命だのご縁だのカルマだのを信じている人が多いことを感じます。私から見ると、皆さん運命なんかに翻弄されているのではなく、何かを信じて自分たちで道を切り拓いているような方が多いので、ご縁もへったくれもあったものじゃないと思うのですが、何だかちょっとスピリチュアルな話で盛り上がることも多い業界のような気が。占いにむちゃくちゃ詳しい人もあちこちにいます

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初志リターンズ。

初志リターンズ。

たまたま1.5カ月前のNewsweek日本版を読み直していたら、見過ごしていた最終頁にびっくりする記事を見つけました。(海外にいる間、日本語の雑誌は私の精神安定剤みたいなもので、隅から隅まで、何度も読みます。)

この記事で取り上げられている1989年7月のNewsweek(英語版)、交換留学に旅立つ直前の高校生だった私が、記事を何度読んでみても内容を全く理解できず、悔しくて、もうすぐ始まるアメリ

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定期的に、もがく。

定期的に、もがく。

海外暮らし歴も、もうすぐ20年。 インターネットのおかげで昔とは日本と繋がることも比べ物にならないくらい簡単になったせいか、ホームシックになることはもうほぼなくなりました。 そもそも自称しているほど日本がもう「ホーム」ではないので、家族や友達に会いたいという思いがSkypeやSNSで満たされていると、どうしても日本に帰らなくてはならない理由もなくなってきたようです。(四谷の、神楽坂の、銀座のあの店

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