グロリオサとバラと　父

ママ、じいじいがお誕生日に誰からも祝ってもらえなかったと言ってションボリしてる。

私の実家に遊びに行った娘からのラインです。
しまった、すっかり父の誕生日を忘れていました。文面から伝わる父のリアル・ションボリ感。

ちなみに「誰からも」の「誰」とは、孫(私の娘と息子)と私限定となっております。母のおめでとうワードはカウントされていない模様。

近所の花屋にすぐ電話して、花束を準備します。
オーダーは大きく華やかに。

ションボリしないで。ひと抱えほどの大きさ。

仕事を切り上げ、実家に向かい「じいじいお誕生日おめでとう」娘と一緒に花束を渡しました。

父の瞳が潤んでいます。そんなに？そんなに寂しかったのか。そうだよね、８５歳だもんね。遅れてごめんね。

父が年を取り、そして私も。
このまま。もう少し、このままが続きますよう。