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嗚呼、悲しみのバタークリームケーキ

我が大爆笑上司が、切々と延々と語る日がやってきました。そのお題は「嗚呼、悲しみのバタークリームケーキ」

[要約]← 40分ほど聞かされる
俺の親はどうして生クリームのクリスマスケーキを買ってきてくれなかったのか。

親は、生クリームのクリスマスケーキは金持ちの食べ物だと思っていたから、当たり前にようにバタークリームの方を選んでくるんだ。

アラザンと妙に毒毒しい色の甘いチェリーと、ゼリーっぽい砂糖でまぶした緑のちくわぶみたいなヤツと、ねとっとした薄ピンクの薔薇が飾られたバタークリームのクリスマスケーキ。

この時期に、必ずそれを思い出すから本当に、物悲しい気持ちになるんだよ。
嗚呼!生クリームのクリスマスケーキ!
あの頃の憧れ!

・・・

わかるよ。昭和ならわかる。
とは言え、その話を聞かされる私も、毎年物悲しくなっているんだが。
まあいいよ、これも部下の務めだ。聞きましょう。


本日は、速攻で帰っていった愛しの大爆笑上司よ。
生クリームのクリスマスケーキを抱えてご帰宅くださいね。