眠れないのは君のせい
更年期もそろそろ終わって欲しいものだけれど、なんせ睡眠に波がある。
定期的に眠れない時期がやってくるのだ。
つい、隣で瞬時に寝てしまう夫をジロリと睨んでしまう。ついでに玉ねぎの断面を顔面に乗っけたくなる。ぎゃあと叫ぶだろうか。その時は素知らぬ顔をしよう。
・・・
昔、会えば喧嘩をするし、悲しいくらい日常の些細な事が合わない人と付き合っていた。とても好きなのだけれど、何か相性が悪かった。
でも、覚えている。その人といるととても眠くなるのだった。
突き放されると、悲しかった。
温かい身体にくっつくと、安心した。
そしてやはり猫のように良く眠れた。
今は、相性の良い方と一緒になって、眠りの幸せを感じさせているのだろうか。
・・・
眠れない。
どうしたものか。
保留になっている、傑作時代小説でも読もうか。
いや、スマホの小窓から誰かの思いを読みに行こう。0:27。