ミッドナイトスワン
映画「ミッドナイトスワン」
いやこれは。。。何というものを見てしまったのか、何かしらの賞を取らないとおかしいんじゃなかろうか。
邦画にありがちな冒頭のモタつきもなく、草なぎ君や役者さん達の演技はこのテーマにして自然。それがすごい。そしてまったく飽きない、瞬きするのももったいない。手元のアイスコーヒーを飲むのを忘れるくらい、見入ったのは久しぶり。
「大丈夫、泣けばおさまる」
「なんで私が」
「綺麗ね」
一つ一つの言葉が心に残るけれど、刺さるような辛さを感じることはなく、映画のラストに向けてはむしろ、優しさ(哀しさ)が降り注いでいる感じ。
映画の世界と、現実と。偏見と。未来と。異質と哀しみと愛と。
エンドロール後の主演二人のラストショットが、お涙頂戴ではないよ、戦ったわよと言わんばかりで、カッコよかったです。
追記:よって泣いていません。泣く作品でも泣かされる作品でもないと思います。個人的意見です。