有事の契約に関して

 これが同じプロ野球で同時期に起こった出来事であろうか、東北楽天ゴールデンイーグルスの則本投手が自身の契約更改の席で自ら球団側とコロナ禍による球団経営について危機感を共有することを約束した。またぞろ重症者が第一波の際の1.7倍とも言われている中でそういうものを共有することは非常にいい事だと思う。
しかしもう一方で中日ドラゴンズは銭闘などと言われ、福谷投手、福投手、木下捕手の実に3選手が保留をした。福谷投手は他のチームの契約更改も見てからとか、今サインするのは得策ではない、とか納得のいく査定をなど色々な言葉が飛び交っているが、やはり有事であること、またその有事が来年も続く可能性が低くない事を鑑みれば則本投手とドラゴンズの3選手との一般的な心証は随分違ってくる。
やはり球団側と選手間で有事に関して共通の認識を持つことが大事だ。
その上でNPBの統一契約書を存分に契約の中で活用する事を望む。
例えば契約書第3条の参稼報酬、球団は選手の2月1日~11月30日までの間に稼働した分を参稼報酬として支払う、という文言をコロナ禍の自粛期間の2ヶ月分は選手のランクに分けて年俸の最大20%を減額する、また同じく契約書の第14条のトレーニングの怠慢、選手が球団のトレーニングの参稼に対して指示に従わず満足を得るに足らないコンディションだった場合、球団の要求により、これを調整しなければならない、その場合の費用を選手負担にするとある。
例えば今年埼玉西武ライオンズの金子侑司選手は球団が外出自粛を指示していた期間に合コンをよりによって相内誠氏を引き連れて行っていた。この事と因果関係があるかは定かではないが、シーズン序盤、打撃もそして、自慢の足や守備にも精彩さを欠き、不本意なシーズンになったのは言うまでもない。このような場合にも同様に選手のランクに併せて減額をおこなう。
この位は国中がそして野球界が下手すると興行として存続の危機を迎えていると言っても言いすぎではない中で最低限やらないと基礎体力のない所はすぐに潰れてしまうだろう。

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