せっきー

音楽関係や政治関係などなど雑多に書いてます。

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最近の記事

堕ちてしまったミスターレオのブランド

 去る5月26日、埼玉西武ライオンズに激震が走った。松井稼頭央監督の交流戦からの休養と併せて渡辺久信GMの監督代行就任が発表されたのだ。 この時期での休養は即ち「解任」ということになるのであろうがそれが報じられる僅か2週間前に後藤高志オーナーから「存分にやってくれ」という言葉があってからの事だったので戸惑う人の方が少なくなかっただろう。 恐らく2週間の間に球団、監督との間で何度も話し合いが重ねられその中で「稼頭央監督ではチームを強くすることはできない」と判断せざるをえない結論

    • ナイアガラの月の光

       2023年12月30日は大瀧詠一さんが亡くなって10年になる日だ。 大瀧詠一(以降は敬称は省略する)がこの世から旅立っても世間ではCM曲に「君は天然色」が相変わらず使用されていたり、また事あるごとに「大瀧詠一特集」が雑誌媒体で組まれて彼の影響力はこれからもとどまる事を知らないのではないか?と感じるこの頃だ。 世間一般に知られる大瀧詠一のイメージは「A LONG VACATION」に代表されるキャッチーなメロディーラインを奏でるヒットメーカーという側面が強い。これはこれひとつ

      • いつだってあなたの隣には私がいるし、私の隣にはあなたがいる

         青春という言葉は青春真っ只中の年齢でも自分のように青春からは程遠い中年になった今でもとても気恥ずかくなる。 夏の青空を「イヤな天気」と呟くように青春の「青」は視界のハッキリしない、それこそ苔だらけの金魚鉢のような青で自分が自分であることがどこかでさ迷ってるかのように水槽の中を踠いているのだ。 金魚も死んで初めて「可哀想」と泣かれるように死なないと優しくすらしてくれない(と悟ってしまった)アンはまるで水槽の金魚のように口をパクパクさせて言葉を発する事ができない。まるで『銀河鉄

        • 安樂問題が抱える闇

           既にニュースになって随分とたち、本人の処分も決まっている事だが東北楽天ゴールデンイーグルスの安樂智大投手の後輩選手に対しての虐待問題は球団のみならず、野球界全体に衝撃をもたらした。 兎に角その内容が常軌を逸した行為のオンパレードだった。 後輩選手を下着姿で逆立ちにさせてからその下着をずらして陰茎に靴下を被せる、食事の誘いを断った後輩に深夜に渡るまでの嫌がらせ電話、金銭徴収の強要等々枚挙に暇がない。 事態を重く見た球団は本人に自宅謹慎を命じ、選手コーチ関係者に匿名でのアンケー

          ぼくのTHE BAND論

           THE BANDの曲作りの中心的メンバーであったロビー・ロバートソンが亡くなった。これで存命しているオリジナルメンバーはガース・ハドソンただ一人になってしまった。 THE BANDに関しては高校の頃にボブ・ディランを聴いていて、その流れでその名前を目にしていたので必然的に彼らのサウンドを耳にしたものだ。 リヴォン・ヘルムを除き全員がカナダ人という事もあるが彼らの音にはアメリカが感じられるのだ。その理由は何なのか、考えを張り巡らせているとほんの少しだが答えが見つかった。 それ

          ぼくのTHE BAND論

          山下達郎氏のラジオでの発言を聴いて感じたこと

           先日7月9日の『山下達郎のサンデーソングブック』は多くの山下達郎ファンを失望の淵に誘(いざな)った事だろう。 去る7月1日音楽プロデューサーの松尾潔氏が自身とスマイルカンパニーとのマネージメントの中途終了、それに関して所属の山下達郎氏も賛同している旨をツイートした。それを受けて達郎氏が唯一自身の考えを述べられるラジオ番組で見解を出す報道がだされた。 僭越ながら私自身も松尾氏の発言を受けて私なりの考えをnoteにまとめた。 従って今回の達郎氏の発言はその答え合わせをする意味

          山下達郎氏のラジオでの発言を聴いて感じたこと

          変節した人間を表舞台から引き摺り降ろさない限り未来はない

           九州電力川内原発の20年運転延長の動きが活発化している。九州電力は昨年2022年10月12日に原子力規制委員会に2024年~25年にかけて運転開始から40年を迎える川内原発1、2号機の運転延長を要請した。これは岸田文雄首相が原則40年、最長60年の運転延長の方針を(検討)示して初の申請ということになる。 塩田康一鹿児島県知事は劣化状況に問題がないとした県専門委員会の報告を「一定の安全性」が確保された、として評価をした。 そもそもこの40年というのは福島第一原発事故が起きた翌

          変節した人間を表舞台から引き摺り降ろさない限り未来はない

          趣味趣味音楽航海図GO GO Niagara論

           昭和50年代世代の私にとってラジオから流れる音楽は自分の中の音楽教科書を作るのにとても必要なツールであった。 深夜ラジオでディスクジョッキーが紹介する曲のメロディーやアーティスト名をメモし、後日レンタルCDショップや図書館のレコードコーナーでお目当てのものを探し、それをmaxellのカセットテープにダビングし、AIWAのウォークマンに入れ通学の時に自転車を漕ぎながら聴くのは原体験のひとつだ。 更にそのレコードのライナーノーツからも自分の血肉になる指標が示されているものだ。

          趣味趣味音楽航海図GO GO Niagara論

          松尾潔スマイルカンパニー契約解除に見られる見えない亡霊に忖度する日本社会の闇

           ミュージシャンでプロデューサーの松尾潔氏が15年続いていたスマイルカンパニーとのマネジメント契約が中途終了した、とTwitterで報告した。なんでも理由は先のジャニー喜多川氏並びにジャニーズという組織による性加害問題について氏がラジオやメディア媒体で批判的なコメントをしたことが問題になったみたいで社の姿勢を彼をスマイルカンパニーに呼んだ山下達郎氏も支持した、ということみたいだ。 スマイルカンパニーと山下達郎氏の関係性といえば遡るとすごく長く現社長の小杉周水氏の父親の小杉理

          松尾潔スマイルカンパニー契約解除に見られる見えない亡霊に忖度する日本社会の闇

          ひろゆき氏の持つ幼児性

          沖縄の辺野古新基地建設反対運動(座り込み)を巡って先日元2ちゃん創設者のひろゆき氏が自分が行った時に座り込みをしている人がいなかったから0日にしろ、というツイートを出した。 これに27万余りのいいね!がつき、この下品な煽りに群がる人が少なくない事が露見された。その後もひろゆき氏は座り込みの定義について自分独自の詭弁や解釈を織り交ぜて問題をとことん基地問題からそっちにずらし基地建設を特に反対している側を煽ってきた。 しかしここに彼の人間の底の浅さが垣間見えるのだ。どういうこと

          ひろゆき氏の持つ幼児性

          究極のラブソング

           もうすぐミュージシャンの小坂忠さんが亡くなられて3ヶ月が経とうとしている。亡くなってからの音楽業界を取り巻く喪失感は勿論の事、彼の音楽家としての足跡を辿ろうとするとその余りの大きさ偉大さに感服するしかないのである。 彼はミュージシャンとして以外にも牧師としての顔も持つ。彼がクリスチャンになった経緯は自身の愛娘が重度の火傷から奇跡的に回復した事がきっかけだった、という。 それらも踏まえて小坂忠がどのようなミュージシャンだったかというと一言でいえば究極の愛の人だったのではないだ

          究極のラブソング

          安倍晋三元首相の国葬はいつか来た道

           本日2022年7月22日、あきらかだ2週間前選挙期間中に銃弾による凶器で民衆の前で不慮の死を遂げた安倍晋三元首相の国葬を9月27日日本武道館で執り行われる事を閣議で決定した。もし実行されたら吉田茂元首相以来の国葬という事になる。 この国葬の開催を巡って賛否渦巻いているが結論から申し上げると私の意見は国葬には絶対反対の立場だ。まず国葬にしよう、という動きムードがあまりに不穏すぎる。当然支持者からしてみたらその功績を讃える為に、という想いがあるだろう。しかしそれと同時に批判を免

          安倍晋三元首相の国葬はいつか来た道

          日本に批判と批評の文化が無くなる日

           昨日12月9日衆院憲法審査会与党協議に日本維新の会と国民民主党が参加した。 2019年に国民と維新は参院で統一会派を組んだが先の衆院選後もその接近ぶりは更に進んでいる。 維新の馬場幹事長は「憲法改正はこれから非常に重要になってくるから立憲さんにはその辺を理解してもらいやらないのであれば立憲主義を標榜するのをやめろ」と発言し、更には国民民主党の玉木代表は「議論をするな、という勢力とは一線を画す」と発言した。 しかしここで彼らが大きく勘違いしているのは憲法改正に前向きじゃなけれ

          日本に批判と批評の文化が無くなる日

          たまむすびは心を穏やかにする良薬

          連休最後の今日は新しいウォーキングシューズを買った事もあるので2つ先の駅近くにある都立公園まで歩くことにした。 私はウォーキングの時は必ずラジオを聴きながら歩く。その時心地よく聴けるのがTBSラジオのたまむすびだ。 赤江珠緒さんのあっけらかんとした語り口、日替わりのパートナーとの掛け合いが私の歩くリズムと心臓の音にぴったりはまって心地よく歩けるのだ。 そんな穏やかな気持ちで歩くウォーキングは神社にお参りし、そしてその隣の公園でゆっくり呼吸を整え、秋の匂いを身体全体に感じる。そ

          たまむすびは心を穏やかにする良薬

          所澤神明社に参拝に行ってきた

           所沢は航空発祥の地として有名である。先日それを祀る所澤神明社に参拝に行ってきた。 プロぺ通り沿いには盃横丁という呑み屋街があり、至るところに蛭子能収さんのイラストが描かれている。 足を運んだ時はまだ緊急事態下だったのでお店が殆ど閉まっていたが、機会があれば訪れたい。 プロぺ通りを更に通りすぎ、右手に入ると多少きつめの坂道が待っており、いよいよ神明社が顔を覗かせる。 悠然と佇む鳥居を潜り、中に足を踏み入れる。 社務所ではネコが歓迎してくれるのもまた趣があって良い。 御

          所澤神明社に参拝に行ってきた

          眞子さん小室さんおめでとうございます

          先月26日、秋篠宮家長女の眞子さんと小室圭さんの結婚が正式に発表された。婚約発表されてから2人の周辺では色々な事があり、ある程度の時間を要したがそれでも結婚に結びつけた2人にこれからの幸せを願ってやまない。 と同時にこの件を巡って実に多くの日本人が自分達ではなし得ない道徳観を皇室の人達に押し付けている、ということを明らかにしたのではないだろうか。それは生身の人間に人格や生きる自由を(無意識に)与えず、実体のない国家という概念で個人を締め付ける、それを自分達の道徳的シンボルに祭

          眞子さん小室さんおめでとうございます