変節した人間が旗振り役になる

 いよいよ明日21日から7都道府県で緊急事態宣言が解除されまん延防止などの重点措置に切り替わる。
来月からいよいよ東京五輪が始まるわけだがどうも中止か開催かという議論がいつの間にか横にやられ、やれ収容人数は、とかやれ感染を防ぐ為には、とか開催ありきの議論に刷り変わっているきらいがある。
そもそも私はコロナ禍云々関係なく東京五輪には反対の立場でありそれはこのnoteにも過去書いた事がある。


そもそも最初の入り口からウソで塗り固められた五輪を平和の祭典と銘打つところにオリンピズムもへったくれもなく、そこに加えてのコロナ騒動、早速来日したウガンダの選手団に陽性者が出ており尚且つ他の選手は濃厚接触者であるにも関わらず合宿地の大阪まで夜行バスで移動を始めた。
19日全国知事会で国に対して「感染拡大による第5波を生じさせないため」の徹底的な抑制措置を求めたが早速それが破られている形だ。何度も言うが個人的には開幕ギリギリまで反対を唱えるが(仕事で五輪関係の仕事もあるので複雑ではあるが)せめてやるなら最低限の事くらいやってもらいたい。
しかし今回の東京五輪がみんなが不安を抱える中、開催に前のめりになった一番の要因は推進派ではなく途中から言説を曲げ体制の旗振り役に墜ちた人間の存在であろう。
その最たる見本が漫才コンビの爆笑問題の太田光氏だろう。彼は元々東京五輪開催に反対の立場であり、また誘致のプレゼンで安倍晋三前首相が言い放った福島のアンダーコントロール発言にも批判を唱えていた。
その風向きが変わったのは2015年の桜を見る会に出席したことだった。加えて社長である太田光代氏が昨年9月に紺綬褒章を受賞し体制ベッタリの姿勢を隠そうともしなくなった。思えば安倍菅ラインと近しい橋下徹氏を事務所所属にしていた時点でこういう状況になることは明白だったわけだが。
そして太田光氏は自身のレギュラー番組を中心にあの界隈が言うお得意の「批判だけしても何も生まれない」「分断は避けないと」というお決まりフレーズを繰り返しそしてとうとう今年の2月に朝日新聞に登場しアンダーコントロールと安倍さんが言ってから気持ちが反対から賛成に変わった、と嘯いてみせたのだ。それもわざわざNipponと胸にプリントされたジャージを着て。

私は彼のこのあからさまな変節を決して忘れないだろう。

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