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アイデアをカタチにする

触覚を通じた気持ち良さに目を向けてみたところ、ジッポライターにたどり着いた。
適度な重さ、金属の感触、角の滑らかさ。蓋を開ける時の抵抗感、解放された時の音。そして揮発したオイルの匂い。蓋と本体が打ち合わさって鳴る弾ける様な音。使うほどに傷や凹みが増える。それらをみるにつけ自分とそのジッポが過ごした時間が思い起こされる。触覚、聴覚、嗅覚、視覚と私の感覚に訴えてくるのです。

私はタバコは吸わないけれど、キャンプに使うと言う理由で幾つかジッポライターを所有している。机の上に置いてあり、何の気なしに手に取ってもて遊んでいるのが楽しい。

練り香水に立ち返ってみると、Fulton&Roark社のケースは片手で開閉する造りではなく、以前に書いたように触感が私好みではなかった。練り香水の便利さと、ジッポライターの良さを一緒にできないだろうか?

ジッポが各感覚に訴えるように、開閉音、質感で触覚に繋がり、オイルの代わりに練り香水の香りが立ち上がる。使ううちにケースの表面には傷や凹みが刻まれる。自分だけのものを「育てる」喜び。

そんなケースだったら、出張や旅先に持って行きたい。家にいる場合も何の気なしにもて遊びたい。持っている事が楽しくなる気がする。
ケース本体は管楽器にも使われ、使用と共に風合いが、味がでる真鍮がいいなと直ぐに浮かんだ。課題はつい手に取りたくなるような開閉時の触覚と、音。

アイデアと、鍵になる要素が見えた時、ほんとうにワクワクした。どうやって実現しようか?などなど考えるだけでエネルギーが沸いてくるようだった。

次回からは初期のアイデアスケッチや設計図、強力者探しなどについて書いていきたいと思います。

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