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コミック限定・片づけ本セレクション

漫画好きな方、忙しくて活字を読むヒマがない方におすすめ。
まんがで読めるお片づけの本だけ選びました。

マンガでわかる 散らからない仕組み 〈 フクチマミ、中山真由美 (監修) 〉

子育て家庭のママの助けになるアドバイスが満載な一冊。
忙しくて何かとストレスの多いママの気持ちを軽くしてくれる、優しい目線が感じられます。

すぐ増えて散らかりがちなおもちゃ子ども服作品類プリント類といったお悩みへのアドバイスのほか、クローゼットの整理、ストック品(キッチン・洗面所・トイレ)の管理など、家中の片づけ方が載っています。
また、夫の持ち物の片づけが難しいわけについても深く考えさせられます。
何度も読んで理解を深めたい本です。

お片づけに魔法はないのよ。
そのかわり、散らかってもすぐ元に戻せる、
そういう「仕組み」ならあるわよ!!


マンガで読む 人生がときめく片づけの魔法 〈 近藤麻理恵 〉

近藤麻理恵さんのときめきお片づけ(こんまりメソッド)が、シンプルかつ可愛らしい絵で楽しく理解できちゃいます。

一人暮らしの働く女性が主人公のフィクションストーリー仕立て。
散らかった部屋の片づけを通して大切にしている価値観に気づき、過去の恋愛への執着にもケリをつけ、ときめく人生を手に入れるという内容になっています。

なぜか、うちの小学生の娘の愛読書になっています。

「本当の人生は片づけたあとに始まりますよ」
「片づけで、あなたの毎日にたくさんのときめきが訪れますように」


片付太郎と汚部屋乱子のお片づけレッスン 〈 長浜のり子 〉

現役整理収納アドバイザーさんが描く4コマ漫画。
少女漫画タッチの可愛い絵で読みやすいです。

買い物好きで片づけが苦手な若い女性が、片づけのプロ資格をもつお隣さんと出会い、片づけ方を教わって汚部屋を片づけていくストーリー。

整理収納アドバイザーの専門知識を使って片づけを進めていくやり方が、ステップごとにかなり詳しく載っているので、整理収納アドバイザー資格に興味のある人にもおすすめです。

太郎「片づけられないと悩んでいる人でも『片づけたい』気持ちがあるなら、すでに片づけへの第一歩は踏み出していると思ってください」


片づけられない女のための こんどこそ!片づける技術
必要なものがスグに!とり出せる整理術! 〈 池田暁子 〉

床が全てモノで埋まっている汚部屋からの脱出を描いたコミックエッセイ。

1冊目の「片づけられない女のための こんどこそ! 片づける技術」は特に、ADHD傾向のある人に向いた片づけ方です。
「まず基地を作り、そこに必要なもの・大事なものを集める。次にキッチンを攻める」というのは、ADHDにはとても有効な優先順位です。

ADHD向けに書かれた本ではないんですが、発達障害者支援の勉強をしてから読み返したら改めてすごくいい内容だと思いました。
(この作者さんは、ほかに時間管理の本がADHD傾向の人にとって参考になる部分が多くておすすめです)

これまでずーっと、なんでどんどん散らかっていくのか
どうすればそれを止められるのかが わからなかったんだよね…
(中略)
今は、どんなタイヘンな目にあうか よ〜〜くわかったから
やります!たったそれだけで地獄に戻らなくてすむなら喜んで!

2冊目「必要なものがスグに! とり出せる整理術!」では、すでに人を呼べる状態になった部屋の収納を、さらに使いやすく、「必要なものがスグにとり出せる=わかりやすくて探しものをしない収納」に変えていきます。

整理収納アドバイザー理論のひとつ、「使用頻度別収納」をすばらしく効果的に実践しています。
その他、「とりあえずスペース」の正しい使い方、進行中の書類と保存する書類の管理の仕方などもわかりやすいです。

これまで…「いかにたくさん詰め込むか」が収納だと思ってた
違うんだ!大事なのは「いかに出しやすく置くか」だ!


「ちゃんとしなきゃ!」をやめたら 二度と散らからない部屋になりました 〈 なぎまゆ 〉

片づけられないのを「自分の努力が足りないせい」といって自分を責めがちな頑張り屋さんや、「SNSで見るステキ収納をマネしても、なんだかうまくいかない」とお悩みの人に、読んでみてほしいです。

整理収納では、個人個人の性格やクセ、ライフスタイルなどにフィットした片づけ方をすることが重要です。
人の住む家はモデルハウスと違って、モノをキレイに収めたらそこで完成というわけではなく、モノを出して使い、済んだら元に戻すという営みがあります。
そのため、カタチだけ完璧に収納しても、自分のやり方に合っていなければ暮らしていくうちに崩れていってしまいます。
自分にとって【持続可能】な片づけ方。それがいちばん大事です。

この本の作者さんは、ご自身の失敗経験からたどり着いた結論として、『几帳面な人と同じになる努力』はしなくていい、『大雑把な自分でも片づいていられる工夫』こそが大事、と何度も訴えています。

本やSNSを参考にいくら片づけてもリバウンドしてしまう人は、自分に合った片づけ方がわかっていないだけかもしれません。

「他人のようにできない自分を責めるのではなく
自分の性格でも片付く工夫をすることが大切なのだと思います」

1冊目は、ご友人のかなりの汚部屋を片づける内容でしたが、
2冊目「見えないところも整理整頓編」では、
「一見すると普通に片づいた部屋、でも収納の中がカオス」
=隠れ肥満型
のご友人を手伝います。
汚部屋住人よりも、こちらのタイプの方が世の中には多いんじゃないでしょうか。
中身を一度も見直したことのない収納は、自分でもドン引きする量のモノが詰まっています。

持ち物の適正量について、ラベリングの効果、収納スペースの使いやすさ分析など、コミックならではのビジュアルでの解説がとてもわかりやすく説得力があります。
また、前作より具体的な工夫の紹介が多く、キッチン収納書類の処理の仕方、コレクションの管理なども取り上げられています。

「いや…それ、クローゼットの中の物の大半が『必要かどうか微妙な物』って認めてしまってるよ…」
「いらない物があるだろうな〜とは思ってたけど、ここまでいらない物だらけとは思わなかった…」


ダメな自分を認めたら 部屋がキレイになりました 〈 わたなべぽん 〉

「収納がいっぱいで、今使ってるモノをしまう場所がない」という人、収納の中にあるのは “使うかどうか分からないけど、持ってるだけで安心するもの” かも?

部屋が片づかないのはモノが多すぎるから、
多すぎるのは、“持ってるだけで安心するもの”が多いから と気づいた作者。
持ってるだけだった “ダメな自分を守る鎧” を脱ぎ始めます。

夢はあきらめたくないのに
ものだけ買って努力しないなんて ムジュンしてるよね。
ものを捨てるのは “なりたい自分”をあきらめるからじゃなく
もう一度スタートするための準備 って気がしてきた。
自信をつけるのに必要なのは モノではなく 体験や行動なのだ

部屋の片づけは心の整理でもあり、
モノの要・不要を判断することは、自分自身を見つめることにつながります。
片づけを通して『ダメな自分』と向き合い、認めて、ポジティブ思考に切り替えて行動する作者さんは、素直に尊敬できます。
何度読んでもスッキリした気分になります。

内容はとってもいいのに「ダメな自分を認めたら部屋がキレイになりました」というタイトルのせいで人におすすめしにくいのが難点!
自分で読むならいいけど、人に薦めるのは失礼すぎる(^_^;)


自分から片づけるようになる 整理整頓 (親が知っておきたい大切なこと 1)

子どもに片づけ上手になってほしいと悩む親御さんにおすすめ。
子どもの片づけ力を育てるために親が気をつけるべきポイントが、マンガやイラストでとてもわかりやすく描かれてます。

お片づけを促す伝え方やNGワードなど「関わり方」の工夫、
子どもが片づけやすい仕組みのつくり方、
子どもの立場になって考える姿勢など、
具体例も多くて参考になります。

また、親自身もちゃんと家を片づけられるように、
学校、習いごとなどで毎日届くプリントの処理
増え続ける絵・工作など作品との付き合い方など、
かゆいところに手が届く内容です。

子どもがいると片づかないって思うでしょ。
子どもとの片づけに大切な
『仕組みづくり』と『関わり方』があれば大丈夫!


楽しみながら身につく!小学生のための整理収納おもしろドリル 〈 梶ヶ谷陽子 監修 〉

子ども本人に読ませたい片づけ本として、一番おすすめです。
整理収納アドバイザー 梶ヶ谷陽子さん監修、
整理→収納→整頓→片づけのステップが、マンガで子どもにもわかりやすく解説されてます。

また、小学生の子供部屋の片づけと同時に、親もキッチンやリビングなど家族の共有スペースの収納を見直して家族全員が使いやすい家にしていく という内容なので、親子で読みたい本です。

残念ながら中古でしか手に入らないようです。

片づけられる毎日はみんなに笑顔をつれてくる!
この本を読んで気づいてくれた人も多いかもしれませんが、片づけって本当はとっても楽しいことなんです。


片づけられない・捨てられない夫を変えて汚部屋がキレイになりました 〈 まきりえこ 〉

世の中に「夫が片づけてくれない」と悩む奥様は多いと思います。
特に子どもが小さいうちは毎日忙しい上、子どものモノがどんどん増えるのに、夫のモノは一向に片づかなくて……。本書冒頭の、夫の片づけベタの具体例に共感の嵐かも(笑)

そんな状態だと「夫が心を入れ替えてくれること」が唯一の解決策のように思ってしまいますが、そう簡単に人の心を変えることはできません
でも最終的には、この本の旦那様は「片づけられる人」になっています。

作者さんがコツコツ片づけを実行した結果、住まいが居心地よくなっていき、お母さんの楽しそうな様子についに家族も片づけに興味を持つように

具体的な整理収納の例も豊富で、読みごたえがあります。

「妻が汚部屋を平気になれば解決!」なのか?
いえいえ、まだできることはあるはずです!

家族を変えたいなどの気持ちはひとまず置いといて、
自分目線での「片づけ楽しい!」をどんどん発信していけば、
家族もきっと乗ってくると思ってます。


集めすぎ女子が本当の「好き」を見極めたら みるみる部屋が片付きました 〈 ひぐちさとこ 〉

『物を減らすこと、捨てること』に抵抗がある人におすすめ。

かわいい物が大好きで集め続け、次第に部屋が荒れていった作者が「好きなものは捨てなくてもいいんだ」と気づくことから始まった片づけ。
最終的に大切な物に囲まれた幸せな暮らしを手に入れるというコミックエッセイです。

もともと減らすことへの抵抗感の強い人の目線なので親近感が持てますし、心境が変化していく様子がリアルに描かれていて説得力あります。

片づけが進むにつれて、好きな物がもっと好きになっていくのが素敵。
大切なコレクションのディスプレイの工夫も良かったです。

片づけた先に理想の暮らしが実現するのは、誰のお片づけでも共通ですね。

「さっちゃんは自分の部屋になにがあるか、あんまりわかってないんだよ。だからなにもかも大事な気がして、なにも捨てられないんじゃない?」

「本当に好きなものはちゃんと残したから、後悔どころか大切なものに囲まれて毎日ハッピーだよ!」


マンガでわかる! 捨てない片づけ術 〈 宙花こより 〉

コレクター体質のオタク女子向け収納術
キャラグッズなどの管理に特化した内容です。
単に『持ち物が多くて捨てるのが苦手』なだけでオタク趣味のない人は、間違えて買わないようにご注意下さい。
大好きなモノに囲まれて不自由なく暮らすための収納テクが満載です。

「モノは増えたらそのぶん減らす。買うときも本当に必要か吟味してから」というのが整理収納の基本ではありますが、コレクションへの愛情の深い人にはなかなか難しいことだと思います。
減らすことができない大量のグッズを管理・ディスプレイするための工夫の数々…その情熱に頭が下がる思いです。

手間がかかるのは確かです。愛があればこそ!できることです。
愛してるから手放せない…だから手間暇かけて管理するのであって、『愛着はないけど捨てるのが苦手』という人には真似できないと思います。

ほとばしる作品愛やキャラ愛を殺してモノを捨てる片づけ方よりも
モノを捨てずとも片付いている部屋づくりに
もう一度向き合うべきなのでは……!?


以上、一冊でも気になる本が見つかったらうれしいです!

コミックは気軽にリピートして読めるのもいいところだと思います。
読み返すたび新しい発見があるかも♪


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