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【ADHDの先延ばし問題】選択肢があるからしんどい。

ADHD脳の話なので、特性のない人には全く共感できない内容であることをご了承下さい^_^

めんどくさいこと、やるかやらないか

洗濯物たたむのとか食器洗いとか風呂入るとか…
「めんどくさいなー、やりたくないなー」と
ついダラダラ先延ばししてしまいますよね?

そういう時、はた目にはただゴロゴロしてるだけですが、
脳内は「やるか、やらないか」ではげしく葛藤しています。

やった方がいいのはわかってる。
でも、好きになれない仕事で気が乗らない
やった場合のメリットが、脳にとってさほど魅力的でない
その上、目の前にはスマホがあって手軽に脳に刺激を与えられる。
これでは体が動かない。ドーパミンがうまく伝達しない
でも本当はやった方がいいのはわかってる

無意識下の脳内こんな感じ。うーんアホみたい。

判断するのって実は大変な仕事です。
一瞬の間にさまざまな条件を比較して、総合的に自分に都合がいい方を選ぶ。
何度も何度も「やる or やらない→ → →やらない」の決定を下し、最終的にやる判断をするまでは終わりません。

そして、先延ばしにしている間ずっと「あれやらなきゃなー」って、モヤモヤした後ろめたさも抱えてます。精神衛生上よろしくない。

選択肢があるのが悪い

あるとき思いました。
私はやるかやらないかの二択で無駄に迷って、やらない間ずっと脳を「判断疲れ」させている

だったら「選択肢はない」って思っちゃう方が、二択から解放されてよっぽどラクじゃない?
いちいち悩むのをやめて、初めから「やる」しかないことにする。
「やらない選択肢」があると思ってること自体が間違いだ。

めんどくさいことを先延ばしにするのはラクに思えますが、実際は脳に負担をかけ続けるわけで、決してラクではありません。それだけで消耗します。

あくまで「脳にラクさせてあげる」というポジティブなイメージで
「やらない選択肢はない、迷うだけ損だ」と思うようにしました。

迷わなくてよくなるって、ある意味ラクです。

そういえば、同じようなことが昔あったなと思い出したことがあります。

禁煙にあっさり成功した過去

20代の頃、私はまあまあヘビーなスモーカーでした。
当初、「私は自分に甘いから禁煙するのは難しい」ってわかってたからタバコには手を出さなかったんですが、ちょっとしたストレスから一本吸ってしまい、そこからはもう一直線…。

それからたびたび禁煙しようと思い立っては失敗していました。
吸いたい気持ちをおさえるためには強い意志が必要で、結局は自分の甘さに流されてしまって…。
禁煙の難しさは「吸いたい気持ち」と戦うことですが、吸う選択肢があるうちは、吸いたい気持ちの方が優勢になりがちで戦いが不利です。

が、最終的にはきっぱりと禁煙できました
妊娠したためです。

自分で始めた禁煙と違って、妊娠という状況には迷う余地がなく、
強い意志をもって自分の甘さと戦う必要もありませんでした。
吸えないもんはしゃあない。この体では吸うという選択肢は最初からない

ちなみに母乳育児後にまた吸いたくなるかと心配でしたが、その頃にはすっかり吸いたい気持ちもなくなっていて全然大丈夫でした。

吸うか吸わないか自分で選ばなければいけないからつらいのであって、
どうしたって吸えない状況だったり
はなから吸いたいと思わなければ、難しいことではありませんでした。


いったん手を動かし始めちゃえばそんなにしんどくない

たぶん、ふつーの人は「めんどくさいことをやるか、やらないか」で、意志の力で難なく「やる」を選べるんだと思うのですが…
それががおそろしく簡単でない私には、選択肢をなくすくらいしないと「やる」を選べません。

だから今日も「脳を疲れさせないため。選択肢はない」と唱えながら、嫌いな洗い物を始めます。

始めてしまえば、大したことじゃないんですよね。
始めるまでが大変。やれやれです。


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