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最も与える人が最も与えられる人になる

職場で礼儀正しくあるためには微笑むだけでは不十分で、他にも必要なことはたくさんあります。

それは大きく分けて5つあります。
1.与える人になる
2.成果を共有する
3.褒め上手な人になる
4.フィードバック上手になる
5.意義を共有する

というものです。これら5つの中でも「与える人になる」ということについてフォーカスして紹介したいと思います。
自分の持っている道具、知識、人間関係、時間などのリソースは決して惜しむことなく他人と共有すべきだ。というと反論する人も多いでしょう。
「この競争の激しい世の中で、貴重なリソースを他人に分け与える余裕などあるはずがない」と言う人は多いはずです。

世界的なコンサルティング企業に勤務する400人以上の社員を対象にある調査を実施した結果、高い業績を上げている社員は、平均以下の業績の社員の2倍以上のリソースを同僚に分け与えていることが判っています。
重要なのはどのくらいの量のリソースを持っていたかではなく、どのくらい他人に分け与えたかです。

しかし、何も考えずに持っているもの全て分け与えればいいというものではありません。
何をどのくらい分け与えるかはよく考える必要があります。
300以上の企業を対象とした調査の結果、協調行動すべてに価値があるわけではないことが判明しました。
結果、価値ある協調行動をとっている社員は全体の3~5%だけであり、価値ある協調行動の全体の3分の1を占めていました。

リソースには大きく分けて3つの種類があります。
情報的リソース:専門知識、専門技術
社会的リソース:その人の持つ意識や、立場、人的ネットワークなど
個人的リソース:その人が持つ時間とエネルギー
「情報的リソース」と「社会的リソース」においては効率的に共有できます。それは一度分け与えるだけでよく、リソースを分け与えてもらった人は、以降それを自分のものとして利用でき、与えた側もリソースを失うわけではなく、そのまま持ち続けることができるからです。

しかし、「個人的リソース」というのは分け与えてしまったら持分は当然減ってしまいます。
ただ、個人的なリソースを求められた際でも、必要な情報を提供したり、適切な人を誰か紹介するといったことをすれば相手の要求を満たせることも多いといいます。

僕も普段から誰かに何かをお願いする時や、それを受ける際に悩むことがあります。
こうしたことを知っておくことで今後はお願いの仕方や受け方を効率よく、効果的にしていくことができると思います。
実用面においては、この本で一番の収穫だったかもしれません。

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