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「有能」である前に「温かさ」を持て

礼節における行動において注意すべき事項はたったの3つしかない。と著者は言います。
その3つの原則の前に身につけておくべき基本の言葉あります。
「お願いします」と「ありがとう」です。
たったそれだけのことなのですが、大人になり、上の立場になればなるほど下のものに対してやってもらって当然のように考える人もいます。

これはスポーツ界に多いように思えます。実際10年以上も野球を続けていましたが、そこでは「野球のうまさ」が人として「偉い」というような風潮が間違いなくありました。
レギュラーだったり人よりも「有能」であることにおごり、礼節を欠いた行動をとるというのはありがちです。だからか、「有能な人」はどこか近づきづらい印象を持ってしまいます。

しかし、マイケル・ジョーダンは違ったと言います。
彼はチームでは誰一人、特別でいるべきではない、全員が重要なのだということをよくわかっていたのです。実際、彼ほどの人間であればコーチに対して礼儀を欠いていてもそのコーチは従うでしょう。
それでも彼は「コーチ」と呼び「お願いする」という丁寧な話し方をしていたそうです。

人間がどういう人に好感を持つかを世界中の研究者が、人間の200種類を超える行動特性を調査した結果「温かさ」と「有能さ」の2つがほぼ全てであることがわかっています。
良い印象にしろ、悪い印象にしろ、この2つで90%が決まってしまうそうです。

また、人は「有能」である前に「温かさ」を持っていなくてはなりません。
多くの場合、人が仕事などで助けを求める相手を選ぶときは「有能さ」を優先するように思われがちですが、「この人と働くと楽しいだろうか」という観点で判断することの方が多いので「温かさ」を持つ人というのは仕事が得られやすいとも言えます。

「有能」なだけで態度が横柄な人というのは必要とされません。少なくとも僕の場合はあまり関わり合いになりたくないタイプの人間です。

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