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行動を改善させる4つのステップ

僕は他人に何か指摘された時、それが明確な善悪の判断のつかないものに関しては、話は聞くが言われた通りにするかどうかは検討する。という姿勢をとってきました。
それは自分が行動を変えるための条件に「能動的」であることが不可欠であると思っているからです。

ですが、フォーチュン500に名を連ねるあるハイテク企業の幹部は「社員は皆、自分に対する他人の意見に素直に耳を傾けることが望ましい。何か指摘されたら、それに対応して自分を変えるべき」と言っています。
これに対して「鵜呑みにすればいいのか?間違っているかもしれないではないか」と言いたくなるのが僕である。

という僕のために4つのステップがあります。
1.「証拠を提示する」
例えばあるマネージャーが部下の話に耳を傾けようとしない、部下を多くの人たちの前で侮辱する、という事例が目撃されればそれが証拠となります。

2.「証拠の妥当性を確認する」
関係する人たちがその行動にどう影響されているかで判断します。
その人の行動によって悪影響を受けている人に聞けばすぐにわかるはずです。

3.「悪い行動を続けた場合にどうなるかを伝える」
誰かの無礼な行動を改めさせるには、その行動が悪い結果に確実に結びつくことを示す必要があります。

4.「改善を実行させる」
自分の行動が悪い結果につながると納得できれば、それが修正の動機になります。

「人が自分の行動を変えるのは、そうするのが、自分の価値観に照らして良いことだと証明された時である」ゴールドスミス
人間は「こうすると得」ということよりも「こうしないと損」ということに強く反応する傾向にあります。

やはり、二言三言で人の行動を変えるというのは不可能なことなのでしょう。
自分にとっての正論をぶつけるだけで人の行動が変わるのであれば、どれだけ自分の思い通りに地球が回っていることか。
相手の価値観に合わせて「それは違う」というように相手に思わせなければ改善させることはできません。
「指摘する」ことが相手のためになるのは、ただ注意することではなく、労力を惜しまずに相手の価値観に寄り添うことから始めるから「相手のため」になるのだと僕は思います。

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