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田植え体験

人生50年にしてもまだ、未体験のものは数多く。
これもまたその一つである。
「田植え」
毎日ありがたくいただいている米の話なのに、実際にその栽培の現場には立ち会ったことがなかった。
もちろん、5月の水田や、10月の稲穂の風景は原風景の中にしっかりと閉じ込められていますよ、お米の国の人だもの。
が、しかし、実際に自分で苗を植え込んだことなどなかったわけで、そのチャンスにしっかりと手を挙げた。

魚沼市という絶好の場所

米といえばやはりコシヒカリ!
そして、そのコメが無茶苦茶うまいのです、この魚沼市産!
それはなぜか?
夏場の魚沼市は30℃を超えるような高温。反対に夜間は気温がグッと下がります。これは魚沼市が2,000m級の山々に囲まれた山間地にあるため。山から吹き下ろされる風によって気温が下がるのです。

稲って発育時、日中の太陽の光でデンプンを蓄えます。デンプンはお米の美味しさを作る成分であると同時に、稲の発育に必要な栄養分で、夜間も気温が高いままだとデンプンを消費してしまいますが、気温が下がるとデンプンは蓄えられたままになるそうです。

なので!!魚沼市産コシヒカリはデンプンをたくさん蓄えることができ、美味しいお米になるのです。

また、登熟期間(出穂から刈取りまでの期間)の平均気温も深く関係しています。コシヒカリの最適登熟気温は24度。魚沼市はこの気温に近い地域になります。その[24度]はお米のデンプンの一種であるアミロースが低く抑えられる気温。このアミロースの含有率が低くなると、お米の粘り気が増すと言われ、結果、魚沼のお米は粘り気のある美味しいお米になるとのこと!

僕が今回ご縁があって体験した田植えは、まさにこの魚沼市の田圃にコシヒカリの苗をぶちこむ体験だったわけです!

手植えだぜ
近所のスキー場で
半分植えた!
今期のいる作業ですよ

色々なご注意

田植えというと、貴重な体験で、今時は機械での田植えが多い中、手植え体験。
これはいい経験と意気込むわけですが、昔の方々の苦労も同時に体験できるとても有難い経験でした。
注意1:今までの人生で遭遇しなかった虫との出会い
注意2:泥の誘惑
注意3:日頃の鍛錬
注意4:足の裏

一つ一つの注意を解説していきましょう。
まずは
注意1:今までの人生で遭遇しなかった虫との出会い
裸足で田植えをする際、決して虫除けスプレーをお忘れなく。
まぁ、泥の中にインするわけですから、そもそも意味はないかもなのですが、必ず、謎の生命体との遭遇は避けられません。
結果僕は、足が虫刺されで大変な二週間を過ごしました。
これも夏の思い出!
注意2:泥の誘惑
水田といえば粘り気のある泥。
この泥が美味しい米を育ててくれるのですが、なかなかのホールド力なのです。長靴で初手、作業をしていた僕は、この泥が差し伸べてくる執拗なまでの誘惑に結果、長靴を奪われ、裸足になったわけです。
そして、もう一度、謎の生命体との遭遇。
結果僕は、足が虫刺されで大変な二週間を過ごしました。
注意3:日頃の鍛錬
やはり数時間越しで、上半ん真の上下運動と、バックステップの組み合わせで苗を泥の中に差し込んでいくのですが、密やかな筋トレ効果になっているらしく、僕のハムストリングはブレイクし、2週間、前屈みとはおさらばになりました。
注意4:足の裏
素足で歩くことに慣れていない僕は、畦道やアスファルトの上を泥まみれの素足で移動し、澄んだ水場まで歩いたのですが、これまた足の裏へのダメージが・・。
最近の知恵としては、裸足っではなく、ハイソックスを履いてそのまま泥にダイブ、という技も出回っているようです。

いずれにせよ、手植えの田植え体験にはこのような危険??ご褒美????がつきものですので、ぜひ万全の体制でお望みください!

ご褒美料理

翌日の朝食

というわけで、いろんなものを乗り越えたところには美味しいお米が待っているわけです。

田植えだけではなく、地元の皆さんとの交流は何事にも変え難い経験や喜びを得ることができまして、この民宿の皆さん、田植えをと多して知り合えた地元の皆さん、まちの駅で声をかけていただける皆さん。
普段自分が住んでいないエリアとの関係性を増やすと、よりこの日本、世界の「今」に触れている感覚を覚え、さまざまな刺激になり、一度きりの人生の彩りを増してくれます。

ぜひ、そんな体験を皆さんも!

まちの駅魚沼
まちの駅魚沼の可愛いアイテム

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