KZ Castorはマッシブに低音が強い。最強の低音イヤホンかもしれない。
2000年前後に、赤いケーブルのイヤホンが流行ったことがある。それはおそらくはJVCのXXシリーズである。
このJVCのXXシリーズのイヤホンは低音の強さで人気があった。
赤いケーブルが目を引くので、若い頃外で見かけたことがあると言う30-40代は多いのでは無いだろうか。
イヤホンにおける重低音とは身体で感じるものでは無いが、市場においては重低音の強化というのは一定の需要があり、古くはカセットテーププレイヤーなどにもスイッチついていたこともある。
そんな訳で今回は低音の強いイヤホンの話をしてみる。2024年現在ではイヤホンの主な普及は完全ワイヤレスイヤホンに移っているが有線のイヤホンも根強い人気がある。
2016年頃から頭角を現したのがKZというメーカーである。その頃から中国製品のオーディオ製品は品質が良くなり始め、Chi-Fiなどという言葉で海外でも語られている。
KZの辿ってきた製品の歴史はそれだけでひとつのnoteの記事にできそうなのでここでは置いておく。
そのKZから2023年末に発売されたイヤホンのCastorが低音がスゴいという話である。
KZというメーカーは「ハイブリッド」「マルチドライバ」という軸で人気を博してきたメーカーなのだが、このKZ Castorは10mmと6mmの2つのダイナミックドライバー(ムービングコイル)が配されている。
また本体の上部に4つのスイッチが着いており、このスイッチで低音と高音域のレベルを+2まで上げられるようになっている。
初期状態では低音は00で高音域が11の0011のスイッチになっている(1=ON)
で、とにかくこのイヤホン低音がスゴイ。マジマッシヴな音が鳴る。
日本では低音と言うと重低音とか低音とかいうが、これは海外ではサブベース、ベースといわれているが、日本の重低音とサブベースでは意味が違っていて、日本の重低音の方がサブベースより高い帯域まで指していると思われる。Castorはどっちも強く、その塩梅をある程度スイッチで変えられるのがポイントだ。
Kz Castorを低音ブーストした時の音はかなり低音域が強い。JVC のXXシリーズが好きだった人は絶対ハマる音だと思う。
ただそれだけが言いたかったのだが、
それでいて高音域もキラっとしたあたりまで伸びているのが当時のXXシリーズとは違うところだと思う。
特にスイッチ1111で聴いた時の音などは最高に頭が悪い。ベースがブンブン言う曲だと低音が私には耳障りなほど出る。
このイヤホンはAmazonやアリエクスプレスで買うことが出来るが、私が買った時などは1560円ほどで購入出来ている。鬼のようなコストパフォーマンスである。
JVCのXXシリーズが好きだった人はKZ Castorを掴め。
これがこの記事で言いたかったことだ。
購入した方は騙されたと思ってケーブルとイヤーピースは変えて見てほしい。標準のケーブルよりベールの剥がれたような音になるし、イヤーピースは耳にあったものを選ぶとド低音が楽しめる。
イヤーピースはソニーのハイブリッドイヤーピースがおすすめだ。