「干渉波」について

雨が続いていますね、、、
最近はコロナや豪雨で気が沈みがちな脊柱大好き柔道整復師です!

さて、今回は完全に医療関係者向けの記事になりますのでご了承ください。

医療関係者の皆様、干渉波についてどれくらいの知識がありますか?
よく使う、知ってて当たり前になってますよね?

普段の治療で私は恥ずかしながら干渉波について疑問に思うことがあったため調べたところ知ってて当たり前なのに知らないことがたくさんありましたので今回それについてまとめさせていただきます。

干渉波

干渉波とは 2つの導子(体に直接付ける電極)から異なる周波数の低周波電流を流し、体内で交差(干渉)させ、患部にその周波数の差に相当する低い干渉電流を発生させて、その刺激を利用する施術法です。 筋肉を収縮、拡張させ、そのポンピング作用により筋肉をほぐし、血流を促進させて、痛み物質の除去を図る物療法。

要するに干渉するから干渉波なんですよね。
でもこんなつけ方をしている方も見たことが何度もあります。

下腿につける際に左右同色で1極ずつ付けている。

・両前腕につける際に左右同色で1極ずつ付けている。

この付け方だと干渉波は生まれません
色の違う導子がそれぞれ違う周波数を発生させ、その周波数の差が干渉波になります。
例えば患部を囲みクロスで導子を付けた場合、「干渉波」が流れるのはその中心部になります。
しかし導子からはもちろん電流は流れているので中心部以外にも電流は流れています。
つまり中心部に流れている電流は、もともと導子から流れている電流+干渉電流になるわけですね。
上記の1極ずつ付けて流す、では効果がないわけではないですが干渉波本来の力を発揮出来ません。
このことを踏まえたうえで是非干渉波をより有効に利用してみてください(^^)/

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓禁忌は絶対に忘れずに!!↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

「適応対象(患者)」
1)以下の【人】には使用しないでください。
・心臓疾患のある人、ペースメーカー、横隔神経刺激装置、膀
胱刺激装置等の体内植込型の医療機器を使用している人
[電極を胸郭の上と腰骨部に置き、周波数と電流振幅を
様々に設定し TENS を使用すると、ある種のペースメーカー装
置が影響を受けることが知られています。]
・悪性腫瘍、感染症の人
・有熱者、結核性疾患の人
・血圧異常の人
・急性疾患
・皮膚知覚障害の人(糖尿病、神経症、温度感知喪失、麻
痺など)
・極度の衰弱時
・妊婦[発育中の胎児に対する電流の影響は不明です。]
・幼児または意思表示ができない人[精神機能に障害がある患者
や、感覚が損なわれている領域には使用しないでください。患者の
感覚や痛みの報告は、電気刺激の最高安全電流を示す指標と
して用いていますので、患者が痛みを感じたり伝えたりすることがで
きなければ、施療者が問題の発生を知る前に患者が負傷する可
能性があります。]
・酒気を帯びた人
・その他、医師が不適当とみなした場合
2)以下の【部位】には使用しないでください。
・心臓の上
・目
・新生皮膚の薄く新しい部位
・はん痕、発疹、潰瘍のある部位
・過敏、損傷、病変(疾患)部の皮膚
・感覚が損なわれている知覚脱失部位
・首の両側、頸動脈洞、喉頭、咽頭神経部[喉頭・咽頭がけいれ
んを起こし、極端な場合は気道が閉塞することがあります。]
・静脈や動脈の血栓症または血栓性静脈炎の領域の近く
・心臓病の病歴がある患者の胸部
・脳血管障害やてんかん発作の病歴を持つ患者の頭蓋顔面
領域や頸部
・出血や血腫が起こりやすい組織、月経時の腹部
・急性損傷や急性炎症のある部位

ご愛読ありがとうございましたm(__)m


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