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「貯蓄型保険」で思うこと

こんにちは!

まず初めにお伝えしておきますが、この記事は世間一般の方に向けたゆる〜い記事なので、金融のプロの方は絶対に見ないでください。
どうしてもという方は見てもいいですが、おそらく時間をムダにします!笑

また、特定の金融商品を推奨する記事でもありませんのでご了承ください。

それでは本題へ!

そもそも「貯蓄型保険」って?

みなさんは「貯蓄型保険」という言葉を聞いて、どのようなものを思い浮かべますか?

少し保険の知識がある方だと終身保険、養老保険、年金保険、変額保険などが出てくるかと思います。
もし保険にまったく興味がなくても、その言葉から概ねどんなものか想像することは容易ですよね。

私が金融の仕事に携わって6年目になりますが、特にこの2〜3年で「貯蓄型保険」という言葉を聞くことが急に増えたと感じています。

正式には「貯蓄型保険」という言葉は保険業界にはないような気がしますが、一般的に払った保険料が解約返戻金という形で積み立てられていく保険のことを指しているようです。
どこかのインフルエンサーの方が広めたのでしょうか?笑

平準保険料方式をとると、本来はまだ必要ではない保険料を事前に徴収していることになるので、保険期間中に何らかの理由で保険契約を解約することになると、その保険料のうち一部は契約者に返還される。これを解約返戻金と呼ぶ。

老後2,000万円問題と資産形成

「貯蓄型保険」という言葉が頻繁に使われるようになった背景には、日本が置かれている現状が深く関わっていると考えられます。

金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」で老後の30年間で約2,000万円が不足すると受け取れる報告がされたことをきっかけとして、数年前から「老後2,000万円問題」が話題となっています。
この問題の詳細や是非はさておき、国としては

もう国民ひとりひとりの老後を支えることはできないので、これからは自分たちで頑張ってなんとかしてね!テヘッ!

というメッセージを以前から発信していましたが、なかなか浸透してこなかったという経緯があります。

少子高齢化が進み、リアルな「人生100年時代」が叫ばれている中、日本財政の圧迫もあって社会保障制度が少しずつ綻びを見せ始めているのです。
そして、改めて出てきたのが「貯蓄から投資へ」というスローガンです。
(実は20年近く前から打ち出されていたのですが…笑)

広く投資の必要性が謳われている反面、なかなか浸透してこなかった理由は、投資に対する知識不足と誤解です。

「投資」と「投機」が同じものと思っている方もいらっしゃるかもしれません。

投資とは

投資とは、主に経済において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す。

投機とは

投機とは、短期的な価格変動の目論見から、利益を得ようとする行為。マネーゲームの一種とも言われ、ギャンブルに含まれる場合がある。

ギャンブルに含まれる場合がある!!!!!

これは保守的な日本ではNGですね!笑
この2つが一緒くたになっていると、やはり投資には目が向きません。
そこで「資産形成」という言葉でコツコツ資産を作り上げていくというイメージを付けたかったのでしょう。

昔から「貯蓄型保険」に当てはまる商品はありましたが、NISAやiDeCoなどの制度が登場して少しずつ普及してきたことにより、お金を貯める機能がある保険が比較対象となったということでしょう。

その比較は本当に正しいのか?

最近はこんなことをよく耳にします。

「貯蓄型保険」は損だから入るな!

保険を解約して投資を始めました!

営業マンに騙されるな!

(こういう発言をしている人たちは、だいたいプロの資格を持っていませんし、プロの資格を持っていない素人の意見を鵜呑みにしています…)

そもそも投資と保険は同列では語れません。
それぞれ金融商品としての役割があります。
あくまで投資は投資だし、貯蓄型だろうが掛け捨て型だろうが保険は保険なのです!

保険で貯蓄するより投資の方が増えるよってドヤ顔で言われても、それは当たり前だし基本的にそうなりますよと思うわけです。

保険とは

保険は、偶然に発生する事故(保険事故)によって生じる財産上の損失に備えて、多数の者が金銭(保険料)を出し合い、その資金によって事故が発生した者に金銭(保険金)を給付するための制度。

みなさんいいですか?
太字にしておいたので、もう一度よく読んでみてください。

そう!保険のスタートは助け合いの精神なんです!
もちろん加入のきっかけとして、他人を助けたいので保険に入りたいです、なんて人には今まで出会ったことはありません。笑

わかりやすいところでいくと、攻めの投資と守りの保険っていうイメージでしょうか。
ただ、個人的には投資も守りだと考えているので、それについてはまた別の記事で触れようと思います。

とにかく、ベクトルが自分に向いている投資と比較して保険は、そもそもの方向性が異なる金融商品なのです。
だからといって、保険があれば大丈夫というわけでもありません。
このnoteを見てくださっている一般の方々は、おそらく投資も保険も両方とも必要な方が多いと思います。
それぞれの役割をよく理解して、どうするのがベストなのかぜひ一度考えてみてください!

結論

余裕がある方は、投資(主にNISAやiDeCoなどの制度を中心に)も保険も全部やればいいと個人的には思っています。
余裕がない方は、自分に合った順番と方法でやりましょう。
考えすぎて何もやらないよりは、まずは自分に合いそうだなと思うものからスタートでいいと思います!

少し無責任かもしれませんが、若いうちは失敗も経験です!笑
ただ、誰かに相談する時は必ずプロの意見を聞きましょう。
最近は誰でも簡単に情報発信できる時代になったので、その辺に「プロっぽい」人がたくさんいます。笑
結局、餅は餅屋です。

最後に、先日Twitterで面白い投稿があったので、シェアして終わりにしたいと思います。
それをどう捉えるかはあなた次第です!笑

最後まで読んでいただきありがとうございます!

個人的には年収が低そうな人が○学長の動画見て「保険不要!」「投資はギャンブルじゃない!」って言いながら人生をギャンブル化させてるの、趣があっていいよな。緩やかなカイジみたいでさ。

緩やかなカイジ!!!!!笑