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13年ぶりの挑戦/新谷仁美①

「マラソン挑戦をSNSで発表して、本当に多くの方が私のマラソンを楽しみにしてくださっていたんだと感じました。目標として、私自身、東京五輪の結果から立ち直りたい想いがある。この挑戦で自分が納得できて、みんなも喜んでくれるような結果で終われたら、と思っています」

今年1月21日、新谷仁美選手はSNSで、
マラソン再挑戦を表明しました。

ターゲットになるのは、3月6日(日)に
行われる東京マラソン。

2009年の名古屋国際女子マラソンから、
実に13年ぶりとなる挑戦です。


挑戦の理由

常々「走るのは仕事。結果を出してこそ価値がある」と
話す新谷選手。
そんな彼女がマラソン再挑戦を決めた背景には、
昨年の悔しさがありました。

「東京五輪を含めた昨年の1年間、常に結果を大事にしてきた私としては、結果を出すことができなくて、落ち込んでしまった部分がありました。そこから切り替えることが、なかなかできなかったんです」
そう新谷選手は語ります。

周りの方々に支えてもらって、
ようやく走れるようにななっても、
その気持ちが晴れることはありませんでした。

「私の頭が全く切り替えられていなくて、東京五輪の結果をズルズル引きずっている部分がどうしてもあった。そこからどうにかして、立ち上がって戦いたい。そんな想いの中で、今まで遠ざけていた、一番苦手とするマラソンに挑戦しよう決めました」

それは、自分が前向きになるために、
必要な挑戦だったのです。

前を向かせてくれた存在

東京五輪10000mで、21位。
それは恥じるような数字ではありません。
しかし、彼女の中では、大きな失望でした。

「昨年の夏以降も、(身体の面で)走れない時期は正直なかった。ただ、気持ちがどうしても追いつかず、やはりあの時のこと(東京五輪)を思い出すと過呼吸になったり、今でも泣いてしまう時があったりする。完全に吹っ切れていないんだなということが、多々ありました」

そんな彼女の気持ちを、後押ししたのは、
やはり信頼する人々への想いです。

「東京五輪の挑戦を自分が納得するような結果で、成功させたい。ここまで苦しんだのは私だけじゃなくて、私が苦しむ傍らで、同じように苦しさを感じてくれていた横田コーチだったり、変わらずサポートしてくださっている所属先の皆さんがいて、私は今ここに立てている。その方たちに私が返せるものといったら、私はやっぱりシンプルに結果だと思う。昨年の駅伝の時も、周りのメンバーや野口監督が支えてくださって、何とか走るところまで来れたので、元気な姿というか、自分が納得した姿を見せて、一緒に喜びを共有していけたらなと思っています」

そう彼女は語り、前を向いたのです。


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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