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優勝がピーク、ではなくまだ先へ/野口英盛監督・横田真人コーチ対談2021①

長いようで短い1年のスパン。

2020年1月1日。
積水化学女子陸上競技部が、
中長距離特化型のクラブチーム「TWOLAPS」と
選手コーチング・マネージメントに関する
契約を締結して、2年が経ちました。

手探りの中で始めた協力体制も、
ひとつの形になり、
成果に繋がった2年目。

積水化学女子陸上競技部と
TWOLAPSの一年を、
野口英盛監督と横田真人コーチの
二人が振り返ります。

個々が“際立つ”レベルに行きたい

――昨年度は悲願の駅伝初優勝を達成しました。シーズン全体をどう評価しますか

野口:駅伝で勝てたのは、初優勝だし、新たな歴史の1ページを刻めたので、一番良かったですね。新谷と卜部、佐藤の力もあったけど、主力ではない選手が頑張って勝てたのが良い意味で想定外というか、力がついたなという印象です。

――想定していたのとは違う展開でしたか?

野口:駅伝は新谷の5区でトップに立てたらと考えていたから、他の森とか佐々木、長澤に弟子丸や野村…前回走らなかったメンバー含めて、勝つためにどうしようか考えて取り組んでくれたのが良かった。チームとしては世界を目指したり、中距離からマラソンまで、もう少し個々が“際立つ”トップレベルに行きたいなとは思いますね。

――横田コーチはいかがですか?

横田:駅伝は勝ちたかったので、シンプルに勝てて嬉しかったです。1年目は新谷が、今考えてもすごい記録で走ってくれた。それに対して、他のメンバーが力をつけてくれて、相乗効果が生まれたと思います。積水化学とTWOLAPSが一緒にやっている意味を示せたのが、何より良かった。弟子丸や佐々木、森も彼女たちがいなかったら絶対に勝てなかった。そういったメンバーがいるチームになれたのが、まず2021年は大きかったと思います。

――種目別でも注目が集まった一年だったと思います

横田:個人としても色々なところで800mからマラソンまで、積水化学の名前が前に出たシーズンだった。でも、まだ満足できていないと思うので、それがまた楽しみでもありますね。優勝した年がピークになるんじゃなくて、まだ先に行くんだとそのメンバー自身が示す。それに他の選手もついていくので、まだチームとして成長していけると、僕自身も思っています。

自分で動かないといけない、に変わってきた

――選手に目を移すと、新谷選手のマラソンや個々のさらなる成長など、今度はチャレンジがキーワードになるのかなと感じます。ここを伸ばしていきたい、などありますか。

横田:積水化学を見ていいなと思うのが、課題でもありますが、ベテラン選手が伸びてるところ。女子の長距離界全体を見ても、自分のやりたいことにチャレンジできる環境があるから、ベテラン選手が伸びているのかなと思いますね。

野口:特に結果を出した人間は、やらされてるだけじゃダメだ、自分で動かなければいけないと、マインドも変わってきた感じはある。自分で発信する選手も増えてきたりして、いいんじゃないかなと思いますね。

横田:この環境や状況を、今度は若手が生かせるチームになると、本当にもっと強くなるんだろうなと思っています。

野口:自分でも感じた課題を、自ら調べて改善方法を見つけ出したり、行動できるようになるといい。例えば上の選手が自分から行動すると、下の選手もそれを見習って、「これやりたい」って思って行動できる。栄養学を勉強したいと思ったら管理栄養士もいるし、動き方なら横田もいるTWOLAPSに行けばいい。

前は受け身で、やりなさいと言われてやる感じだったのが、今はそういう意見も出てくる。まだ受け身の選手もいるけど、チーム内に自分で考えて行動できる選手が増えてきているので、良い傾向だと思っています。

Vol.2に続く➡


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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