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恐怖に打ち勝つ覚悟

「どのチームも後半に(トップとの差を)詰めていく作戦だったので、追い上げてくる他チームの勢いは肌で感じていました。だから、恐怖は正直ありました」


10月18日(日)に行われたプリンセス駅伝。
2連覇を達成した積水化学女子陸上競技部、
5区(10.4㎞)を走ったのは和田優香里選手でした。

前年優勝の積水化学、当然狙うは優勝。
戦略は、前半で大きなリードを狙う、逃げ切り型。

駅伝において、大きなリードは重要な貯金です。
しかし、トップ独走となると、
目標とする選手が前におらず、
風の影響も受けるため、
ペース維持が難しいと言われます。

当然、他区間の選手も同様に、もしくは
それ以上のプレッシャーを感じていたでしょう。
それでも、後半区間に行くにしたがって、
”後ろから追われる恐怖”
が大きくなるのは必然。

『後半で大きなリードを失ったらみんなに申し訳ない』
そう考えるのは無理もありません。


実際に5区の和田選手は、
4区宇田川侑希選手から1位で襷を受けとりました。
2位資生堂との差は1分51秒。
充分なリードではありますが、ひとつの
アクシデントで、どうなるかわからないのが駅伝。
怖さがあったと、和田選手は言います。

「あまり今までのトラックレースなどで良いイメージが持てていなくて、やっぱり自信が持てない時もありましたし、タイムを見て落ちているなと感じて不安になった部分もありました

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気持ちを強く持つのがアスリート。
そう、わかっていても、現実的な数字を見ると、
自分を信じ切れないときだってあります。


それでも、彼女を前に動かしたのは、
優勝候補に挙げられるチームの中で走る責任。
支えてくださっている会社のために走るという
「覚悟」
でした。

「”優勝する”とみんなで決めたチームの中で走る。その覚悟があったから、後半からはペースをあげることもできました。後ろから来る恐怖に、少し勝てたというか、今までの弱い自分の気持ちに少し打ち勝てたかなと思います」。

「逃げるというより、トップで襷を次に渡したいという、”前に、前に”という気持ちで走りました」

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時には不安に、時には弱気になることもあります。
ただ、とにかく前へ。
いつだって、今の自分を乗り越えた先にしか、
新しい未来はありません。


次のレースは自信を持って、
とハッキリ言い切れなくても、
前進する気持ち、それだけは忘れません。
この先には女子駅伝日本一を決める
クイーンズ駅伝(11/22)が待っています。

「個人としてたくさん課題もありますが、”どうやって去年の自分の気持ちを越えていけるか”"練習の力を出し切れるか”がポイントになる思います。あと1ヵ月、周りに惑わされず、自分の力を上げることに集中して、頑張っていきたいです」

最高の舞台までに、1歩でも2歩でも前に進めるように。
それぞれの覚悟を胸に、
選手たちは前に進んでいきます。


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