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ずっと一緒に走っていたかった

「一緒に新谷さんと走っていて心強かったですし、ずっと一緒に走っていたいなと思っていました」

3月6日に行われた東京マラソン。

日本人トップでフィニッシュした
一山麻緒(ワコール)選手は、
レース後にそう語りました。

13年ぶりのフルマラソン挑戦を果たした
新谷仁美選手。彼女と共に目指したゴールは、
お互いにとって、特別な時間だったのです。

一番遠ざけていたマラソン

東京マラソンへの出場を決意した新谷選手。
それは昨年の苦い思い出を払しょくするための挑戦でした。

「東京五輪の結果をズルズル引きずっている部分がある。そこからどうにかして、立ち上がって戦いたい」「今まで一番遠ざけていた、苦手とするマラソンに挑戦しようと決めました」

3か月にわたる、妥協を許さない準備のうえで
臨んだ、今回の東京マラソン。
その成果は、しっかりレースに現れます。

東京マラソン本番、新谷選手は
東京五輪マラソン代表の一山選手と、
日本人トップを争う走りを披露。
30km過ぎまでは日本記録に近いペースで、
レースを進めます。

しかし、終盤まで並走していた二人ですが、
40km手前で一山選手が前へ。
最終的に一山選手が日本人トップ。
新谷選手は2時間21分17秒で日本勢2番手での
フィニッシュとなりました。

13年ぶりのフルマラソン挑戦で
自己記録を大きく更新。
見事な走りでMGC出場権を獲得した新谷選手。

ゴール後は一山選手と抱き合い、
涙を流しました。

彼女がいてくれてよかった

新谷選手も一山選手への
感謝の気持ちは同じです。

「最後は離れちゃったんですけど、一山ちゃんがいてくれたおかげで、耐えることができました。本当に彼女のおかげだと思います。マラソンは過去に走っていたものの、ほぼ初めてみたいな気持ちだったから、スタート前に『マラソンとトラック種目、どっちがキツイ』か聞いたんです。そうしたら、『呼吸は10000mの方がツライけど、呼吸が荒れてゴールすることはないです』と教えてもらえた。本当に彼女がいてくれてよかったです」

結果にこだわる彼女は、全体7位、
日本記録にも届かなったタイムは
「思う結果ではありませんでした」と
ブレません。

しかし、「今回の東京マラソン挑戦までの期間は本当に多くの方のサポートがあり私を支えてくださいました」「今回の挑戦を経て成長出来たことを、今後皆さまにお見せできたら」と、前を向きます。

また、二人で走る場面があるのか。
それは本人たちしかわかりません。
ただ、もしその機会があれば。
きっとお互い、より心強い支えになることでしょう。


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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