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正論だけで関係性が築けるわけじゃないから/牧野圭祐コーチ①

何よりも難しいのは継続すること。
日々の積み重ね、厳しい毎日に耐えられるのは、
目指す未来が明確だからに、他なりません。

「なぜ今、それに取り組むのか」
その本質がわからずにいると、
ただやっているだけになってしまいがち。
そんな時、誰か寄り添ってくれる人がいたら、
人はより強くなれるはずです。

それは例えば、一人の友人、
一人のコーチかもしれません。

“スピード感の違い”が大変でもあり新鮮

1月から新しく、積水化学女子陸上競技部の
一員となった牧野圭祐コーチ。
日本体育大学卒業後、当時の豊田自動織機女子
陸上競技部の監督からの誘いでコーチとなった
彼は、以降、長年にわたりチームに貢献。
そして、新たな挑戦を求め、
新天地にやってきました。

「10年間、ひとつのチームでやってきたスキルや自分の力を、違うところで試したいと思ったんです。それまでも合宿先などで野口(英盛)監督と話をしていて、陸上に対する熱量や姿勢がすごく魅力的だなと感じていました。そこで今回、コーチを探していると声をかけていただいた形です」

牧野コーチの役割は、故障者の練習調整、
新人の方向性や練習メニューを
監督と相談して決めるなど、現場の管理。
その他、選手とのミーティング、
チームビジョンや目標の立て方を
長澤キャプテンと話したり、
様々な関わり方をしています。

その日々の中で感じているのは、
“スピード感の違い”だと言います。

「忙しさもありますが、今は新しいことを今始めようとしていて、そのスピード感がすごいですね。横田(真人)コーチや新田(良太郎)コーチもアクションが早く、野口さんも変化を求める方なので、それについていくのが今は大変というか(笑)。新鮮でもあり大変でもあり、刺激的な毎日です」

ひとつの課題に対する行動、
アクションを起こすスピードの違い。
チーム内での出来事に対して
考えをまとめて全体で共有する。
その流れに変化とやりがいを、
牧野コーチは感じていました。

間に入って寄り添う

牧野コーチが、この積水化学
女子陸上競技部でやりたいこと。
それは、スタッフと選手、さらに
スタッフ間の風通しを良くすることです。

「コーチとしては、トップダウンにならないよう、間にうまく入っていきたい。それがまず、自分のやらなければならない仕事かなと思います。“監督が絶対”とならないように、うまく方向を導き出してあげたり、選手にも寄り添っていきたい。ある程度フランクな感じで、選手が困った時など気軽に相談できるコーチでありたいと思っています」

たわいもない話から、真剣な話まで。
様々なことを相談してもらえる存在で
ありたいと、牧野コーチは願っています。

「例えば故障が起きた時でも、言われたメニューをただこなしていた中での故障か、納得して練習していた中での故障か、起きてしまったことに対して選手の感じ方も変わってくると思うんです。そこを引き出して、監督に報告するなどが自分の仕事だと思っています」


「正論だけを言って、関係性が築ける
わけではないと思っているので」
選手に寄り添いつつ、少しでも
良い方向を示してあげられる。
この考え方もあるけど、
こっちの方がいいんじゃない。
そんな寄り添い方をしてあげたいと、
牧野コーチは話します。

➡VOL.2へ続く


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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