見出し画像

単純にうちのユニホーム着て活躍してくれたら嬉しい(笑)/村上部長①

世間から様々な注目を集めるアスリート。
しかし、実業団のスポーツチームの裏方に、
スポットがあたることは、あまり多くありません。

企業スポーツは、会社の活動に
支えられているチームがほとんど。

大きな大会で結果を出したとき、
メディアに出たときの宣伝効果は、
ひとつのメリット。
同じ会社・部署の仲間が頑張っていることによる、
社員の士気向上も狙いのひとつ。

でも、投資額に見合わないケースが多く、
解散となるチームも多いのが現状です。

企業がスポーツチームを持つ意義とは何なのか、
現場に求めるものとは何か。
とっても大切なことだと思ったので、
村上和也部長に教えてもらいました。

部長の役割

あまり、実情が見えない企業スポーツチームの組織。
部長の担当範囲とは、どこまでなのでしょうか。

「まずは予算の承認ですね。基本的には選手が競技に専念して、できるだけ実力を発揮できるように組織をサポートする。その責任者です。現場との日ごろの窓口は山口フロントマネージャーが務めますが、部として大きな方向性を決断する際なども相談が来ます」

積水化学女子陸上競技部も、
企業としては一定のコストと手間をかけて、
運営している組織。
大きな意味で求められるのは経営への貢献です。

「当然人件費もありますし、当社の場合は選手も従業員と同じ扱い。当然、競技面での成績によって評価する部分はありますが、単純に言えば社内にある十数人の組織と同じだけのコストがかかる。寮の設備や食事関係の環境整備もあるので、それなりにお金はかかります」

企業スポーツの存在意義

コストに対する採算が取れない中で、
最近は活動停止となる企業スポーツチームも
増えてきました。
しかし、村上部長は
「そこは必要以上に突き詰めては考えていない」
と語ります。

「感覚的な話になりますが、“気持ちの代弁者”みたいな立場になってくれるといいかなと思っています。費用対効果がどうというのは、ありますが、どこまで行ったらブレイクイーブンかも決めづらい。もちろん、ある程度の判断は必要ですが、成績の良い時も悪い時も息の長い活動をしよう。それが、会社としての理念です」

なかなかできない経営判断。その中で、
「後、単純にうちのユニホーム着て活躍してくれたら嬉しいじゃないですか(笑)。職場の仲間がテレビ画面に出て活躍してたら、普通は嬉しいと思う。頑張って汗かいて何か達成している姿を見せるのは、非常に意味があると思います」
と、村上部長は笑顔を見せました。

文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
--------------
積水化学女子陸上競技部 セキスイフェアリーズHP 
https://www.sekisui.co.jp/company/rikujou/
🔔積水化学女子陸上競技部Twitter
👍積水化学女子陸上競技部Facebook
📗積水化学女子陸上競技部note

ご声援よろしくお願いします!!
--------------