低体重児について日本に勧告していた国連

 国連から日本政府への勧告というと、女子差別撤廃委員会による夫婦同氏制度や「慰安婦」問題に対するものをイメージする人も少なくないでしょう。

 先日、児童の権利委員会による勧告を見ていたら、意外なことが分かりました。

 2019年の、児童の権利委員会による「日本の第4回・第5回政府報告に関する総括所見」では、次のようなことが書かれていました。

33. 到達可能な最高水準の健康を享受する児童の権利に関する一般的意見第15号 (2013年)及びSDGsターゲット2.2を想起しつつ,委員会は,締約国に対し,以下 を勧告する。
(a) 高い低体重出生率の根本的原因を分析するとともに,「健やか親子21 (第2次)」キャンペーン等を通じ,新生児の出生体重,並びに,新生児, 児童及び母親の栄養状態を効果的に向上させるための根拠に基づいた措 置を導入すること。

(下のリンクより引用)

低体重児が多い理由を分析し、母子の栄養状態を改善するよう、日本側に対して勧告されていました。

 低体重児が生まれる原因の一つに、母体が痩せていることが指摘されています。実際に、日本人女性の栄養状態は、戦後直後よりも悪いそうです。↓

 なお、母体が痩せていると、子供の将来の健康状態にも良くない影響を与えるようです。

 夫婦別姓もいいですが、これからの時代を担う子供の健康について、もっと目が向けられてもいいんじゃないでしょうか。