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【園芸日記】当たり前に好きなことが自分を支えているのよね

ガーデニングには水やりが欠かせない。

特に夏場にはだいじだいじな作業になってくる。

ものすごく暑さに強い植物は別にして、たいていの植物はこの暑さで水切れをおこして枯れてしまう恐れがある。

わたしは趣味で花や果樹を自宅の庭で育てています。

そのため、大切に育てているお花たちが枯れてしまわないように、
この過酷な暑さをどうにか乗り切れるように毎日水やりをします。

30分くらい…いや、もっと。
だいたい1時間弱かかるのでそれなりに重労働です。

自分が好きでやっていることだけど当然億劫になる日もあって。

そもそも庭に出るのが面倒になる。


暑さと日焼け対策、蚊に刺されないための着がえがすっごく面倒。
アームカバーをつけて長ズボンをはきその下に靴下も。

首元には手拭いをまいて、帽子をかぶり、携帯用の蚊取り線香を腰にそうちゃくする。

こんな格好ではご近所さんや宅配業者の方には会いたくないというくらいの
ガチガチな園芸スタイルを完成させるのがときどき本当に嫌になる。

いざ装備を完成させて、さぁ水やりをするぞ!と始めても

滝のような汗をかいて
からまる散水ホースと格闘してイライラがつのり
蚊取り線香を焚いているのになぜか蚊に顔を刺されると

わたしは一体何をやっているんだ?と思うこともある。

でも暑いなかたくましく生きている植物を見ていると

面倒に感じていた些細なことはすぐにどうでもよくなってしまう。


水やりをしながら夢中になって葉っぱや花の観察を開始して

きのうは蕾だったはずのニチニチソウの花が咲いた!とか 

パカっと咲いたニチニチソウ


ブラックベリーの実が少しずつ熟してきた!とか

黒光りしているのがブラックベリー


小さな変化を目にすると嬉しくて嬉しくて胸がいっぱいになる。

炎天下がつづき、水をあげなければいずれ枯れてしまうお花たちにわたしは毎日せっせと水を与える。

そのお返しに彼らからわたしは癒しと活力という名のエネルギーを分けてもらっている。

あぁ、そうか…

植物を生かすために水をあげているつもりだったけど、実は、その行為は自分に喜びをもたらすためだったんだ。

自分が好きな花たちが次々に花を咲かせてくれたり、実をつけてくれる様子を日々間近で眺めることがわたしにとって幸せだったんだ。


自分が好きでやっていることでも
時が経つとその 好き があまりにも自分になじみすぎて当たり前になって 好き が自分を支えてくれていることをつい忘れてしまう。


ガーデニングが自分にとって趣味以上というか
生きる支えになっていたことを忘れちゃっていた。

暑さにかまけて忘れちゃってた。

うん。
忘れちゃってた。

頭とこころに刻むために何度もくり返し言います。
わたし大切なこと 忘れちゃってた!


おわり


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