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誰も置き去りにしない〜多胎児世帯の産後ドゥーラ導入~

悩み多き出産・子育て

 子供は未来の宝である。しかし現実には、出産・子育てに相応の費用と労力を要する。一昔前まで家族構成は大家族が主流であったり、近所付き合いが密だったりしたことで、子育ての悩みは色々な人に相談できた。しかし、現代社会においては、核家族が多く、ご近所との結びつきが薄くなっている。このような中で子供を育てていく親は、自分でも気付かぬうちに孤独感を募らせてしまうことも少なくない。
 また、マタニティーブルーにより、産前産後に急に涙もろくなったり、気分が不安定になったり、イライラしたりしてしまうお母さんもいる。さらに症状が重くなるとうつ状態になり、赤ちゃんを育てられなくなってしまう。エスカレートすれば、子どもに対する虐待を招いてしまうこともある。

出産後のメンタル不調に悩むお母さんとの出会い

 関根区議はこの問題に着目した。ご近所に住む、育児に悩むあるご夫婦との交流がきっかけだった。そのお母さんは、マタニティーブルーの状態にあり、家事や育児に手が付かない状況だった。関根区議は、そのお母さんに寄り添って、ご飯を作ったり、部屋の掃除をしたりと、出来る限りのサポートを行った。
 この体験を通して、「お母さんは自分を責めちゃいけない。辛い、助けてと言っていい。そんなお母さん達に寄り添い、支える人が必要だ。」と感じ、関根区議は動き始めた。

産後ドゥーラ導入を目指すも・・・

 産前産後の母親に寄り添い、支える「産後ドゥーラ」という役割がある。育児、家事に留まらず、ご両親のカウンセリングや相談にも乗る、言わば「(日常の家事を含めた)子育て全般のサポートのプロ」だ。関根区議は、様々なネットワークを活かして情報収集を進める中、未だ黎明にあったこの産後ドゥーラに注目した。しかし、利用するには相応の費用がかかってしまう。区で助成できればよいと関根区議は考え、すぐさま行政へ報告、相談し、産後ドゥーラ導入の検討を訴えた。しかし、反応は芳しくなかった。

江東区初の産後ドゥーラ導入へ!粘り強い交渉が結実

 それでも関根区議は粘り強く交渉を続けた。産後ドゥーラ協会の長を公明党区議団で連携し、何とか江東区に招致、産後ドゥーラの有効性をアピールした。このことが潮目を変え、令和5年度の予算に多胎児世帯の産後ドゥーラの利用補助金を取り入れることができた。
 関根区議の次なる一手は、産後ドゥーラを多くのお母さん、お父さんに知ってもらうこと。区主催のセミナー開催も視野に入れる。江東区で子育てをするお母さん、お父さんが一人も泣くことのない未来に向けて、関根区議は前進し続ける。

編集者メモ

関根区議の政治信条「誰も置き去りにしない」が光る実績。インタビューで印象的だったのは、関根区議の、理不尽なことに対する怒り。何故何も悪く無い人が苦しまねばならないのか、何故泣かねばならないのか、そういう不条理に対する怒りを持った政治家。話を聞くこちらが、奮い立つような思いにさせられた。


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