親は、無力だ。
うちの息子達の性格は、割と私に似ている。
故に、どんなミスを犯すのか、どんな失敗をやらかすのか、私には想像が付く。
で、小さい頃から「こうなるから気をつけてね」と予め声をかけているのだが、大抵恐れていた通りのミスをやらかす。
親は、無力だ。
息子のそばに24時間365日付いていられるのなら、ミスや失敗は起きないのかもしれない。
でもそんなことができるわけもなく、結局失敗を重ねて、私と同じように傷つきながら生きていく息子を見ていて思った。親なんて無力だなと。
親は支えながら子供の痛みを分かち合う立場
注意を予め促してたのに息子が何かやらかした時、私は「だから言ったじゃない!!」とついつい声を荒げて言ってしまう。
でも、ふと思った。そういう自分だって散々地雷を踏みまくってきて生きてきた身。息子に偉そうに言える立場じゃない。
息子より少し長く生きている分、少しいろんな経験を積んできただけ。そんな私にできるのは、そばで支えることと、辛い時にその痛みを分かち合うことくらいなのかもしれない。
子供の人生の主役は子供
子供がミスしたり、失敗したりするのを見るのは正直辛い。親として守ってやれなかった悔しさを後々まで引きずってしまう。
でも、子供の人生の主役は子供だ。
もし、失敗したらその時にどうしたらいいか、一緒に考えればいい。壁にぶつかったら、その壁の向こうに抱きとめてくれる誰かがいることを信じて、私は息子を壁の向こうに押し上げる手伝いをすればいい。
人様を傷つけるミスや失敗は論外だけど、そうじゃなければその経験はきっと、息子の人生の糧になるだろう。
そして、孫の代では息子が同じように悩むのかもしれない。その時は私が息子に伝えよう。
親なんて無力なもんだよ、と。
野球好きな母が日々感じたことを綴ってます。何かのお役に立てたら幸いです。