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読書メモ『本日は、お日柄もよく』原田マハ

この本、とても大好きで何回も読み返しています。この季節、異動等で挨拶をすることが増えてくるので、改めて読み直してみました。

何度読んでも涙が出てくるし、スピーチの持つ素晴らしさに感激します。
また、純粋にスピーチの勉強にもなります。

以前、結婚式のスピーチをさせていただいた時も、本書からスピーチの極意を得て、スピーチさせていただき、友人からもとても喜んでいただけました。

「静かに静かに始めて、中盤あたりで徐々に盛り上げていく。そして最後に心をつかむ。最初の静かな一言と、最後の情感のこもったフレーズで、聴衆の感動の振り幅が決まる」

by 久遠久美 「本日は、お日柄もよく」より

上記や下記にはスピーチの極意が詰め込まれている。

最初のフレーズがどんなふうに聴衆の耳に届くかで、スピーチの印象が決まる。
という点も、これまであまり意識していなかったので、とても印象的だった。

スピーチをするのに、緊張しない人なんて、いないのよ。逆に緊張感のないスピーチは、聴衆を飲み込むことなんて絶対できない。

by 久遠久美 「本日は、お日柄もよく」より



でも、本書で私が一番好きなところ(他の大勢の方にとってもそうかもしれない)は下記のフレーズだ。

困難に向かい合ったとき、もうだめだ、思ったとき、想像してみるといい。3時間後の君、涙がとまっている。24時間後の君、涙は乾いている。2日後の君、顔を上げている。3日後の君、歩き出している

「本日は、お日柄もよく」より


本書を通じて、言葉の持つ価値を改めて感じる。

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