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聖フランシスコと味わう主日のみことば

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聖書のみ言葉やイエスの姿を読み解くヒントを、聖フランシスコの霊性を心に留めながら、コンベンツアル修道会の神学生とともにさぐっていきましょう。
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#フランシスコ

聖フランシスコと味わう主日のみことば〈年間第13主日〉

聖フランシスコと味わう主日のみことば〈年間第13主日〉

恐れることはない。ただ信じなさい(マルコ5・36)。


わたしたちは、誰しも、身近な大切な人を失うことや、望まない病に罹ってしまうことを経験します。病気や死は、人間であるこの身にとって、決して避けることのできない、宿命のようなものです。なぜ、人は死ななければならないのか。なぜ、人は、病気に苦しまなければならないのか。これは、わたしたちが生きている限り、常にわたしたちを不安や恐れに駆り立てる問題

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聖フランシスコと味わう主日のみことば〈復活の主日・日中のミサ〉

聖フランシスコと味わう主日のみことば〈復活の主日・日中のミサ〉

週の初めの日、朝早く、まだ暗いうちに、マグダラのマリアは墓に行った。そして、墓から石が取りのけてあるのを見た(ヨハネ20・1-9)。




今や、色とりどりの花が咲き誇る、うららかな季節が到来しました。寒い冬は、遠くに過ぎ去り、教会は長い四旬節を終えて、ついに主のご復活を迎えます。

ところで、わたしたちにとって、〈主のご復活〉とは、どのような意味を持つのでしょうか。2000年前の聖書の復

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聖フランシスコと味わう主日のみことば〈受難の主日〉

聖フランシスコと味わう主日のみことば〈受難の主日〉

「そこへ、シモンというキレネ人が、田舎から出て来て通りかかったので、兵士たちはイエスの十字架を無理に担がせた」(マルコ15・21)。



受難の主日(枝の主日)によって、いよいよ聖週間に入ります。カトリック教会は、主日の福音に関して、共観福音書を3年周期で回して読むことになっており、今年はマルコ福音書の受難物語(マコ15・1-39:短い場合)が読まれます。

無実にもかかわらず裁判に引き出

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