見出し画像

銭湯で群れの一員になる

初めての銭湯は、先輩に連れられた京都の「松葉湯」。
飛び交うインコをガラス越しに全裸でみる体験から10年。変わらず銭湯が好きで、今もたまに足を運ぶ。

・銭湯のすきなところ
・おまけ おすすめ銭湯(東京・京都)

銭湯の何が良いって、まず全員丸裸なこと。
普段はあの人おしゃれだなあとか、化粧上手いなあと、街行く人を自分と比較する苦しさも銭湯では関係がなくなる。

銭湯ではみーんなただの人間でしかない。全員もれなくすっぴん、全員もれなく裸。個性が服装や行動に現れることもなく、同じ行動を全員で繰り返すだけの空間。—―髪や身体を洗う、湯船につかる、髪を乾かす、服を着る。

不思議なことに普段あれだけ気にする体型も、銭湯だと気にならない。痩せてる身体も、ふくよかな身体も、丸裸になれば皆同じだと思うのは私だけだろうか。

もう一つ好きなのが、銭湯内の群れ感。
銭湯ではコミュニティが生まれやすいらしく、よく常連のおばあさんたちや、連れたって銭湯にくる親子グループなどを見かける。

おばあさんは群れのボス的存在(に、見える)。
おばあさんは新入りに湯船の入り方をレクチャーする。たまに若かった時代の話をしてくれたりする。孫ではない子供を見守ることだってある。

こうした家族ではない群れ感に安心する。家族だけではなく社会全体が群れであり、何かしらのつながりで生きてるんだなあと。

銭湯では裸で湯船につかってるだけでいい。余計なことを考えず、髪を洗えば良い。困ったら群れの誰かに相談だってして良い。

お疲れの人には銭湯をおすすめしたい。
(でも、お疲れじゃなくても銭湯はいいよ。)

(おまけ)私のすきな銭湯
■松葉湯(京都)
京都市上京区にある銭湯。
番頭に大きなオウムインコ、浴槽の中央にはガラス張りのケースがあり中に数十羽のインコが飛び交っている。内装もどことなしファンシー。
https://1010.kyoto/spot/matsubayu/

■源湯(京都)
こちらも京都市上京区にある銭湯。
木造の脱衣室やタイルの浴槽がたまらなくレトロで良い。タイルには鯉などが描かれており、ぼーっと眺めながらの入浴が乙。2019年にリニューアルをされたそうなので、また行きたいなあ。
https://kyoto-iju.com/space/ba_14

■小杉湯(東京)
東京都杉並区にある銭湯。
上京してはじめていった思い出の銭湯。アメニティやドリンクが充実、お風呂の企画も多くて楽しい。モダン銭湯だけど、銭湯感はあるところが好き。
https://kosugiyu.co.jp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?