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コケティッシュ

京都、八日目の 関 です。

京都旅の最終日です。
明日には福島に帰ります。

そんな最後に訪れたのは、京都好きな旅行ガールの友人から勧められた、瑠璃光院 です。
出町柳駅から出る叡山電車に乗り、ハ瀬比叡山口駅まで行き、歩くこと10分弱で着きます。
腹が減ってたので、出町柳駅の近くのおにぎり専門店で買った握り飯を頬張りながら、自然に囲まれた道を歩いて行きました。
瑠璃光院前の待機列に並び、さらに10分弱。
ようやく門をくぐり、拝観料2000円を納め、中へ。
少し高いかもと思いましたが、春と秋の紅葉の葉が緑か赤で繁っている時しか、そもそも開いてないので、思い切ってGo!
まあ、ここまで来て帰るなんて選択肢は無かったですけど。

建物の中に入るまでのお庭がとても綺麗でした。ふんわりと育った苔が地面や岩を覆い、木々と持たずもたれずの関係で生活しているんだろうな、と感じました。
丁度、前の列の女性がカメラで、庭の空間をひとつひとつ丁寧に切り取ってたので、私もゆっくり見る時間がありました。
行きと帰りでは、日光の位置が変わり、また違う庭の景色になってました。
日光の位置が変わったなと思うほどには、長居してたのです。
何故なら、黒塗りの大きい机や廊下に、新緑のもみじが反射し、とても綺麗だったからです。

黒い机の上から
黒い床の上から

そして、長机で正座して写経もできたからです。
こんなに、写真撮って、後で選別するの大変だなー、と思いながらも辞められませんでした。←
写経は、拝観料を納めた時にもらった手提げ袋の中に、お手本と用紙と特製ボールペンが入っていたので、それで行いました。
小学生の頃に、習字を習っていたのを思い出しました。
一意専心。今ここ。写経も禅の修行の一つだと感じました。

そして気持ちが穏やかになって、この後はどうしようかなー、と思っていると、参拝した方は近くの美術館がただで入れると聞いて、とりあえず寄ることに。
瑠璃光院の住職が趣味で集めた、ルイ・イカール氏の作品が展示してあるのです。
私は初めて知った画家でしたが、その絵を見て、とても魅了されました。
魅惑的なパリジェンヌが魅力的に描かれている作品の数々。
可愛いだけじゃなく、少しおどけてたり、コケティッシュだったり。
思わず、ポストカードを沢山、買ってしまいました。
館内の作品を写真に撮っても良いし、SNSに上げても良いという太っ腹な美術館なので、少しは貢献しないと。

作品名 サラブレッド

両手を伸ばしたくらいの横に長い絵で、私の一番のお気に入りです。
馬が好きってのもありますが、疾走感の中に女性の生き生きとした姿、それでいて美しさを感じたので暫く絵の前に立っていました。

そんな出会いの後に、近くに「九頭竜弁財天神」という神社があったので15分ほど歩いてお参りに。
千度参りという社の周りを9回まわるお参り方法があるようなので実践してみました。
9周目を迎える頃には、このお参りが愛おしく思えてました。
ここまでやるなら、まともな願い事をしようと思って、珍しく自分の希望をお伝えしました。
どうなるか分からないけど、日々の中で願いを意識して、手と足を動かしてみます。
お参り後は、その神社で昔から飲まれてる粉薬状の砂糖が入ってるものを頂戴し飲んでみました。
砂糖菓子のような甘さで美味しく、ご祈念もされているなんて素敵な、白いコナでした。

お参り後はバスに乗って国際会館前まで行き、近くのお店でガレットとクリームソーダを頂きました。
圓光寺まで歩き、16:30までの参拝時間にギリギリ間に合いました。
庭園は自然を借りて楽しむということで「借景」という言葉があるようで、遠い向こうの比叡山と手前の庭が繋がっているように思えました。

その後は、宿から宿へ移動し、夜の京都の町並みを楽しみ、アパートの一室のようなホテルだったので、一人暮らしの感覚を味わいたく、お酒をひと缶。
そして、今、寝落ちから戻って来ました。←

まだ、日が差すまで時間があるので、もう少し寝ます。
コケティッシュな京都ジェンヌと夢で会うことを期待して。


2022/6/2
せきひと

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