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〜落語〜 (単歌 創作)

気持ちよく
落としてくれる
噺家が
沸かすひととき
ヤカンのごとき


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
那須塩原市の黒磯駅に隣接する市立図書館 みるる に遊びに行きました、関仁 です。

本日は、図書館の一部で落語会が行われたのです。
友人が開催者として携わっており、私の今年の目標の1つに「落語を聞く」というのがあったので、これは行くしかない! と席を取っといてもらってました。

CD では聴いたことありますが、目の前で噺家が披露してくれる落語は初めてでした。
挨拶から始まり、会話をするように懐へ入り込んで来て、にやり、くすりと笑いを転がし、導入の話(枕話)からスムーズに演目に入って行くのは見事でした。演目を話し始める辺りで、噺家の方は着物の上着を脱ぐのですが、その代わりに場の雰囲気を着込むかのよう人々の目と意識を集めて行く。
二つ目である柳家緑太さんの「やかん」が終わると、大きな拍手が場を包む中、深々とお辞儀し、次の柳泉緑也さんの名前にめくり交代する。
真打ちである柳家緑也さんは、緑太さんが暖めた場を引き継ぎながらも、さらに会場を暖め、寄席に慣れていないだろう私たちが笑いやすい環境を整えてくれました。
その様は、ここに集まった人たちから出ているオーラや場の雰囲気を読み、場の空気を操り、人の温度を上げて行く。さながら、ロウリュウサウナの熱波師のようにも思えました。
2演目目の「みょうが宿」が終わり、これまた拍手が鳴り響く中、一度、10分の休憩に入りました。

私の目の前にいるキッズが飽きて来ていたのを読み取ったのか、小噺というショートストーリーや昔話が題材のものを話すのを見て、噺家が教師になったら最強だな。と感じました。
私も小噺を考えよう。と思っている間に、仲入りが終わり、真打ちが送る3席目のお話が始まりました。

少しクールダウンした場の雰囲気に、ちょっとだけ弱火をつけ、しっとり目な人情噺の「ねずみ」が始まりました。
摩訶不思議な話は全てを語らず、サゲは子供でも分かる単純さ。
それでも残る爽快な気分と、お話に出て来た彼らの今後に期待が、私が手のひらを打ち鳴らす音のビートを上げました。

なんて、素敵な話なんだろう。
なんて、素敵な場なんだろう。
なんで、こんな話ができるんだろう。
感動ついでに、普段は自分の写真なんて撮らないのですが、公演されたお二方と3人で記念撮影をしてもらいました。

初めての落語が、柳家 緑太さんと緑也さんで良かった、と思えました。
そう言いつつ、今は、浅草とかにある寄席へと行ってみたい気持ちになっているのですが。。。

そんな感動を忘れないうちに、季語が無い単なる歌と一緒に、早めの日記を綴ってみました。

まあ、那須塩原の中華屋で食べた麻婆豆腐に舌鼓を打ち、腹太鼓でも打てそうな状況のため、夜間走行の前に、休憩でも。。。
ついでに日記を。。。
という訳では、ゆめゆめございませぬよ。


2022/6/5
せきひと

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