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13.1.3 第2インターナショナルの結成 世界史の教科書を最初から最後まで


国と国を超え、資本家中心の不平等な世の中を変えていこうとする労働者のグループ(第1インターナショナル)は、1870年代半ば(今から150年ほど前)に内部分裂と、パリ=コミューンへの対応をめぐって解散。


その後、ヨーロッパ諸国やアメリカ合衆国などの先進国では、大勢の労働者の”数“の力で世の中を変えようとする「大衆的労働運動」や、平等な社会をつくろうとする「社会主義運動」が勢力をのばした。


なかでも、ドイツのマルクスの唱えた「革命によって理想の社会をつくろうとするのは、歴史法則に基づいた運動だ」というマルクス主義は、社会主義の考え方の中心に躍り出る。


1889年にフランス革命100周年を記念してパリで結成された、国際的な労働者グループ「第2インターナショナル(1899〜1914年)」でも、マルクス主義の影響力は大きかった。


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ドイツ社会民主党という社会主義の政党が中心となって、フランス社会党イギリス労働党とも協力し、ヨーロッパやアメリカ合衆国の強国の推進する「植民地を増やそう」「軍備を増強しよう」という動きに断固反対。
労働条件をよくしようと、労働時間を「8時間」に制限する運動もおこした。


でも、社会主義者の中にも「自分たちの社会をよくするためには、植民地の富が必要だ」という、自分の国の利害を大切にする人々が現れ、第2インターナショナルの団結にも、しだいに陰りが見えるようになっていくよ。

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