見出し画像

風邪で1日に約87人が死ぬ?!

■「新型コロナ≒ただの風邪」

コロナウイルスとは元々、風邪ウイルスの約20%を占めているということは、今やもう周知の事実であろう。

そこで今回は、風邪や従来型コロナウイルス(2019年以前にも存在したコロナウイルス)はそもそも1日に平均してどれくらいの死者を出しているのかということを考えてみたい。

■1日に日本人の12万人が風邪を引く?

まず、この国では1日に何人くらいの人が風邪を引くのかを考えようと思う。

が、実はこれが結構難しい。

もちろん正確なデータなんかは取れやしない。

理由は風邪を引いても多くの人が病院に行かないからだ。病院に行かなければそれは記録として残らないため数字にはならない。

そのため、ここでは大体の数を推計する。

学生時代のことを思い出してほしい。例えば、生徒数が1000人いる学校に通っているとして、体調不良の欠席者が校内全体で0人の日はあるだろうか。僕の高校時代を思い出すと、クラス内でも欠席者0人は珍しいのに、校内全体で欠席者0人という日は1日もなかっただろう。

とするとこの国では1日にどんなに少なく見積もったとしても、1,000人に1人は風邪を引いていることとして考えられる。

日本の人口は約1億2,000万人なので、その1,000分の1は約12万人である。

つまり1日に日本では少なくとも約12万人が風邪を引いているのだ。

■風邪は万病の元と言うが…

次に、そのうちどれくらいの人がその風邪がきっかけで亡くなっているのかを考える。

もちろん風邪から突然亡くなるというのは流石に稀なケースだと思われるので、その風邪をこじらせて肺炎になり、それが原因で亡くなった人はどれくらいいるのかを考えることにする。

しかし、これもはっきりとしたデータを見つけるのは難しいそうだ。

そもそも「風邪」は上気道疾患という病に当てはまるが、一般的に用いられる時は定義が曖昧なため、肺炎を引き起こす前の地点がどのような症状なら「風邪」であったと判断することがなかなか出来ないからだ。

そうなると、1日に風邪を引く人数が約12万人という数字からは計算できないことになる。

■風邪で1日に約87人もが死んでいる?

風邪からどれくらいの人が肺炎を患うかというデータはおそらく存在しない。

では、風邪→肺炎ではなく、肺炎死←風邪ウイルスという形で逆算してやれば良いのだ。

年間の肺炎死者数がおよそ9万5千人。(H.30 厚生労働省)また、肺炎のうちおよそ3分の1が(風邪)ウイルス性だと言われている。(Wikipedia

このことから、95,000(人)×1/3≒31,667(人)

約31,667人が1年間に風邪ウイルスから肺炎になり亡くなっていることになる。これを365日で割ると、

31,666(人)÷365(日)≒87(人)となり、

日本では1日に約87人が風邪から肺炎になり亡くなっていることになる。つまり、1日に約87人が風邪で亡くなっていると言っても良い。

にわかに信じ難い数字であるが、推計すると実際このような数字にたどり着く。

■従来型コロナが原因での死者数は1日に何人くらい?

では、次に今回のもう一つの目的であった、1日にどれくらいの人が従来型コロナウイルス(2019年以前にも存在したコロナウイルス)にかかって亡くなるのかを計算してみる。

コロナウイルスは風邪ウイルスの10%〜20%であると言われている(健栄製薬)ので、87人にそれらの値をかけると、

87(人)×0.1=8.7(人)
87(人)×0.2=17.4(人)

これらをまとめると、1日に従来型コロナウイルスで約9人〜17人が亡くなっていることになる。

ということは、1日に大体10〜15人くらいという結論にたどり着く。

この国では、1日に従来型コロナウイルス(2019年以前にも存在したコロナウイルス)が原因で死亡する人はおそよ10〜15人である。

■新型コロナの情報に我々は洗脳されている

次にあともう一仕事してみる。

新型コロナウイルスと比較するとどうか。

今日現在(2020年4月1日)、この国では新型コロナで亡くなった人が約60名。

2月初め頃から日本でも感染者や死者数が増加してきたとして、およそ60日間で死者60名となっている。

つまり現在のところ新型コロナの1日平均死者数は約1名である。

これは従来型コロナウイルスで亡くなる人の約10分の1である。意外にもけっこう低い値だ。

ところがこういう具体的な数値を出したとしても、新型コロナウイルスの方が恐怖を感じるのはなぜだろうか。

その答えは実は意外と簡単で、それが「新型」であることに加えて、僕たちはここ数ヶ月間の報道にずっと洗脳され続けているからだ。

インフルエンザと比較すればそれが洗脳であることが一目瞭然でわかる。ぜひ下記の記事も一読頂きたい。

■冷静な判断を下すのはもはや難しい?

僕たちはもうほとんど冷静な判断を下すことが事実上出来なくなってきている。

イタリアやスペインのあの惨状を目にしてしまえば、楽観的なことなど言っていられないし、しかもその楽観論がどれだけ正しくてもよほど論破出来ない限りは潰されてしまうだろう。

ただこの記事で僕が伝えたかったことは、そもそも「ただの風邪」を見くびらないで欲しいということだ。

「ただの風邪」と聞くと2〜3日で治りそうなものだが、実はそうではなく、実際はその風邪の影響で1日にかなりの数の人が亡くなっている。

その事実や数字が少しでも頭に入っていればメディアから流される情報にもあたふたせず、冷静な判断を下せるのではないかと考える。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?