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総登録者450万人超のYouTubeマーケター・MIKIOさんと語る「世界観の作り方」と「ビジネスとクリエイティブの掛け算」

皆さんこんにちは、「シュールで面白い」に特化した映像広告を制作するセカイ監督の広報チームです!

「広告で、笑おう。」をコンセプトに、本来はジャマな広告をつい見たくなるエンターテイメントまで引き上げるお手伝いをしています。

noteでは以下のようなコラム記事の他、日本国内で活躍するクリエイターとの対談記事をお届けして、様々なクリエイターの”クリエイティブの裏側”をご覧いただけます!

第1弾となる今回は、チャンネル登録数100万人超えのチャンネルを3つ(!)プロデュースしたYouTube企画・戦略家のMIKIOさんを招いて対談しました。

MIKIOさんがプロデュースしたチャンネルにおける「世界観」や、あらゆる世代の関心を集める「既視感と新しさ」の作り方など、広告動画とYouTubeの2つの視点からクリエイティブの裏側についてとことん語っています!

動画制作に興味がある方もそうでない方も、ぜひ対談の内容をご覧ください。

【MIKIOさん】
元YouTuber。現在はマーケターへ転身し、YouTubeの運用・コンサル・プロデュースを行っている。携わったYouTubeチャンネルは登録者合計450万人超え・累計4億再生超え。
Twitter:https://twitter.com/Half_Dr

MIKIOさん(写真左)

3年で結果を出したくてYouTubeを始めた

セカイ監督:MIKIOさんは元々YouTuberだったと思うのですが、YouTuberを始めたきっかけは何でしたか?

MIKIO:高校を卒業したときにYouTubeを始めたんですけど、実はYouTubeよりも先に漫画を描いていました。小学生くらいからかな。

セカイ監督:そうでしたね!

MIKIO:その頃から何かを作ることがすごく好きで。中学校3年生の時に少年ジャンプに送ったら、当時のNARUTOの担当さんから連絡が返ってきたんです。

セカイ監督:すごい!

MIKIO:その時から結構ずる賢い考え方をしていたんですよね。15歳で他の人が描かなさそうなものを描いてみようと思ったんです。それだけでも差別化できるかな、と。

セカイ監督:確かに、15歳くらいだと絶対王道漫画を書きたくなる。

MIKIO:で、漫画を諦めたのがYouTubeを始めるきっかけでした。高校卒業後に上京して、バイト代わりにアシスタントを始めたのですが、環境が全て変わったからか頭が余計なことで埋まってしまい、元々考えるのが好きだったのができなくなりました。バイトの休憩時間にふと10年後を想像してぞっとしちゃったんです。

セカイ監督:漫画とかは結果が出るのに時間かかりますよね。

MIKIO:そうなんです。だから、「3年で結果が出るものをやりたい」って思ったんです。暇つぶしで行ったスロットで15〜6万円のお金ができたので、そのお金でカメラとパソコンを買いました。根拠は全くなかったんですけど、なんかできそうな気がして。

人気チャンネルには真似しても越えられない世界観や独自性がある

セカイ監督:MIKIOさんが普段いろんなYouTubeをプロデュースする中で、大切にしていることや考えていることを聞いてみたいです。

MIKIO:今のYouTubeって、世の中の構造とマジで同じなんですよ。他ができないことをどうやるかっていう。

セカイ監督:と言いますと?

MIKIO:今ってなんでも真似できる時代じゃないですか。ビジネスもそうですし、着る服や髪型、アクセサリーも、全て真似ができちゃうんですよ。でも、「本質の部分」は真似できないと思っています。ちょっと抽象度が高いのですが、他者が真似した時に寒くなるような設計をすることを心がけています。

セカイ監督:確かに。それが1番難しいんですけどね。

MIKIO:例えば僕がプロデュースして1年半で20万人を超えたチャンネルでは、そもそも需要があったテーマに加えて、もう一つ需要を作り出すための種を撒く作業をしたんですよ。

セカイ監督:詳しく知りたい!

MIKIO:例えばご飯を作るチャンネルで、唐揚げを作る動画があるとします。その唐揚げを作る工程の中に、その人の人間性やそのチャンネルでしか味わえない感覚ってありますよね。人気のチャンネルにはほぼそれがあるんですよ。その世界観や独自性が、僕はすごく大事だと思っています。 「真似はできるけど真似しても本人を超えられない」ものを最初に作り出すことが重要ですね。

世界観や独自性のヒントは「輸入」

セカイ監督:その独自性ってどうやって生み出すんですか?

MIKIO:一言で言うと「輸入」ですね。

セカイ監督:輸入?あー、海外からってことね。海外には素材がいっぱいありますからね。

MIKIO:歴史を紐解くと面白いんですけど、坂本龍馬も全く同じなんですよ。海外で当たり前に使われていた鉄砲を日本に持ってきたことで、彼は後世に語り継がれる人物になっています。
海外からしたらどうってことないことでも、日本の中では新しいし、人と違うことをやってるんです。

セカイ監督:YouTuberのカルマさんもそうですよね。もともと海外で流行っていたプランクをこっちに持ってきたじゃないですか。 それで超スターになったから、面白いですよね。

MIKIO:みんなそれに気づいてないんですよ。見てる世界が意外と狭い。

セカイ監督:本当そうっすよね。

MIKIO:セカイ監督もよく、「面白い」一つにしても要素分解とか細分化をしているじゃないですか。それの掛け合わせと輸入が僕の勝ち筋だと思ってやっています。

セカイ監督:僕もそう思いますね。動画の「再生回数」や「出すこと」にフォーカスしてる人は結構多いけど、動画が1〜2本しかなくて再生回数が少なくても、その世界観がすごかったら「なんかセンスあるな」ってわかるじゃないですか。 それが発注に繋がったりするから、「この人はこういう世界観を作りたいんだな」ってわかるものを作って置いておくだけでも全然違うと思っています。

MIKIO:しかも、企業って大体担当者がいるんですよ。その人に、「自分じゃできない世界観を作れてるなこの人」って思わせるだけで、やっぱり仕事に繋がりやすいと思います。

YouTube視聴者の年齢層が変化してきている

ーー今YouTubeで流行っているものは色々ありますが、MIKIOさんが今のYouTubeで「これ面白いな」って思うものは何かありますか?

MIKIO:YouTubeを見る時に、もう面白いと思えなくなっちゃっています。

セカイ監督:(笑)

MIKIO:「自分が今から参入しても絶対勝てない」って思うものは面白く見れちゃうかもしれませんが。最近の傾向としてめっちゃ面白いのが、若い人がマジでYouTubeを観なくなってきているんですよ。もしくはショート動画に移行しているか。それと同時に、5〜6年前に流行ったようなものを30代以上の人の中で再熱していたりするんですよね。

セカイ監督:確かに、主婦の方が普通にYouTubeをやって「共感」みたいなものを感じて再生数が回ったりしてますもんね。

バズる動画の「違和感」と「世代によって異なる印象」

セカイ監督:僕たちが作ったセイヒョーのアイスCMについて聞きたいのですが、MIKIOさん視点で何故伸びたと思いますか?

MIKIO:セイヒョーのCMがバズった理由は2つあると思っています。1つは、おじいちゃんとおばあちゃんを起用したこと。おじいちゃんとおばあちゃんがキスをしそうなサムネにすることで、その先が気になるし違和感もあるじゃないですか。あれが美男美女だったら絶対伸びないんですよ。

セカイ監督:絶対そう。おじいちゃんおばあちゃんだから見ちゃうんだと思う。

MIKIO:もう1つは「世代によって印象が異なるモチーフ」を取り入れたことかなと思います。第2弾の動画は「花より男子」をモチーフにしていますが、「花より男子」って絶妙なラインですよね。僕は今25歳なんですけど、僕らの世代や上の世代はもちろんあの作品を知っていて、懐かしさを感じます。でも、下の世代は「花より男子」を知らないから新しいと感じちゃうんですよね。その結果、いろんな世代が気になって見てしまう動画になって、大バズに繋がったと思います。

リメイクによって生まれる多世代のニーズ

MIKIO:今って多分、音楽やファッションも僕らの親世代が若い頃に流行ったものが再熱しているんですよ。例えば「新しい学校のリーダーズ」の大人ブルーとか。和田あきこさんの「あの頃は」と曲調が一緒なんですよね。Vaundyも昔のシティポップを取り入れていて、それが今の若い人たちは「新しい」と、大人は「懐かしい」と感じるんですよ。

セカイ監督:リメイクが今すごいじゃないですか。映画とかも、昔やってたやつをもう1回リメイクしてる。映画だとシンゴジラやシン仮面ライダーがそうで、昔の作品をリメイクすることで大人たちも懐かしくて見るし、 子供たちからすれば新しいから見るじゃないですか。全世代に訴えかけられるものだから、リメイクの力はすごいなと思います。

MIKIO:YouTubeやクリエイティブにおいては、カルチャーを学ぶと結構見えるものがありますよね。ファッション、音楽、漫画とか。

セカイ監督:結局、過去に誰かが作っているから、そこからうまく混ぜていかないとヒット作品は作れないのかも。

クリエイティブとビジネスを掛け算することで広がっていく

セカイ監督:僕らはクリエイティブ大好きな人間だけど、 「ビジネス学んだ方がもっと尖ったものが作れるぞ」ってなってきた感じじゃないですか。クリエイティブだけをやっていても途中で「これじゃ飯は食えねえぞ」と感じて、本当はクリエティブなことやりたいんだけどちょっとビジネスを学んで、みたいな。

MIKIO:今ってビジネスを掛け算した方が世の中に広がりやすいんですよ、昔と違って。

セカイ監督:そうですね。

MIKIO:昔は選択肢が少なかったから今とは違うと思うんですけど、今はSNSも全てビジネスに繋がっているんですよ。例えば昔は物を作って美術館に置いて、それを買ってもらえるかどうかといった具合でしたが、今はネットでも買えますよね。そこの動線を設計するのが、ビジネスやマーケティングを学ぶ意義だと思っています。

セカイ監督:確かに。

MIKIO:自分のやりたいことをするためにビジネスを学ぶことが、今の時代の背景としては一番生きやすくなるし、 差別化もしやすくなります。僕が今こういう仕事やってるのは、これに需要があると気付いたからですね。元々こういうことを考えるのが好きだけど、それを世の中に広めるために発信し始めてから仕事を任せていただくようになりました。

セカイ監督:思うんですけど、こういう事業やってる人やビジネスやってる人って、こんなこと考えるのめんどくさくないですか?だから僕らみたいな人を絶対外注した方がいいんですよ。こういうクリエイティブ設計のところって、ビジネスだけでもクリエイティブだけでもダメで、結局掛け算しないといいものは作れないと思っているんですよね。

MIKIO:僕らの共通点は、ビジネスとクリエイティブの中間にいる人間であること。そこは意外と希少価値が高いし人材が少ないですよね。経営者はビジネスのことを考えればいいですが、一方でクリエイターはクリエイターで、そこの間が今まであまりいなかった。それができるのは結構強いと思います。

セカイ監督:ほんとにそう思います。ぜひ頼ってください。

今回のインタビューの様子は、動画でもご覧いただけます。

動画も観てみたい方はこちらよりご覧ください!



セカイ監督は「オモシロイ広告専門の映像屋」として、ユーモアとシュールさを前面に打ち出した広告動画を制作しています!

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セカイ監督の制作する映像の特徴は以下の通りです。

  1. シュールで面白い映像に特化
    一癖も二癖もあるけど笑える映像の専門家。コメント欄には「盛大にお茶吹いた」「この広告にGO出した会社どこだよww」と、愛のあるツッコミが殺到!

  2. SNSでバズらせるノウハウ
    バズる動画のつくり方や拡散される発信の方法を熟知。バズる動画のつくり方や拡散される発信の方法を熟知。バズる動画のつくり方や拡散される発信の方法を熟知。

  3. 他には真似できない圧倒的な企画力
    時代的に何が求められていて、どんな企画がウケやすいのか。トレンドや親しみのあるフォーマットを取り入れながらも、意外性のある作品制作に定評アリ。

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