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暖かいところから離れる

ずっと暖かいところにいると離れられなくなる」「何日も休むとエンジンがかからなくなる」そんな理由で 自らの意思で 暖かいところから離れたり、長期連休を取らなかったりする人を最近何人か物語や実生活で見た。


私はそんな人をすごいなぁと思っている。私にはそんな勇気はない。暖かいところに逃げていたいし、休める時には休みたい。

でもその感覚がわかる時もある。
私はちょっと複雑な環境にいる。言葉にすることは簡単だけど、そんな言葉では言い表せないような。事情をきちんと知っている人は家族以外いない。

私は実家が大好きだ。実家は清潔感がないし、ちらかっているけれど家族が大好きだから今の家よりも実家の方が何倍も暖かい。あまり距離が遠くないのもあるけど、月に1-2回は泊りがけで帰っている。

実家はとても暖かい。本当に暖かい。この4年間、実家から自宅に帰るとき、この選択は正解なのだろうかと何度も思った。泣きながら帰ったこともある。

でも、4年目にもなると、毎度の帰宅では思わなくなった。私が慣れたのもあるし、環境が幾分ましになったのも、頭の中が将来と卒論でいっぱいだったのもある。あと「帰ってからの日々、私はなんとか耐えられるだろうか」と心配になっても毎度毎度、するべきことに翻弄されて杞憂に終わるから。

でも今回の帰宅は、久しぶりにとても帰ってきたくなかったし、不安になった。それは帰省期間が長かったからだと思う。月1の帰省は1泊2日か、2泊3日。でも今回は1週間は帰っていた。実家の暖かさが普通になってしまったのだと思う。このとき「ずっと暖かいところにいると離れられなくなる」人を思い出した。私もそうだ。



何日も休むとエンジンがかからなくなる。」この感覚は本能が覚えているかも。私は休むことが苦手だ。今気づいたけど、物心ついた時から、土曜日も日曜日も毎週習い事があって「何もない日」があまりなかった。そのせいなのかな、休むとその日なにも為せなかった自分に嫌気がさす。「するべきことに追われている」ともいえるかもしれない。でも、同じような環境にいる人たちもうまく休んでいる。

私は自分の休めない性格を「人より劣っている自分は人より努力しなくては」と思っているからだと認識していた。それは間違っていないと思う。でも、その性格の要因の一つには「止まることを恐れる自分」がいたのかもなーーと考えたりした。まだ分からないけど。


なにがいいたいって、今は帰宅してきたばかりでちょっと怖いけど、全部何とかなるんだよーーってこと。こころを落ち着けるためにこのnoteを書いた。本当はもっといいもの出したいけど、今はまず発散するべきかなあと。


今年はお引越しがあるので今度の家は実家に負けないくらい、「一人でさみしいな」以外の感情がわかないくらい、いい家にしたいね。
4月からどうなるかドキドキだけど、変わらず暖かい場所に頻繁に帰りたい。自分を追い込みすぎませんように。

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