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肌感覚を舐めてはいけない

「都市に自然を取り入れる」
耳触り良く“環境に配慮した”感を醸し出す定型文だけれど、実際に身を置いた時感じることは、場所によって全然違う。

街路樹が植えられているものの、根元に土が見えず枝がないくらい刈り込まれていたりすると、窮屈で荒廃した感じがするし、
いわゆる園芸種や観葉植物で花壇や壁面植栽がつくられていると、きれいと思う一方で、コントロールする気持ちよさみたいなものも伝わってきて居心地悪いこともある。

直線というよりは曲線や凸凹
いろんな背丈・いろんな種類の植物が同期していたり
虫や鳥がやってきていたり
それぞれ伸び伸びしていたり
そんなふうだと、ほっとして、ちょっとゆっくりしたくなる。

もちろん個々人の好みもあるだろう。

それでも、
なんだか心地よい
居心地いい
なんとなくリラックスする
そんな場所には、そう感じさせるだけの思いや意図が、あるんだと思う。

それは、
自然を「取り入れる」のではなく、
自然に近づく
自然に来てもらう
という計らい、かもしれない。

そして、意識に上らなくてもひとは、ひとのからだは、そのことを感知できる。

なーんか居心地悪い
なーんか気持ちいい

理由とかはまずは置いておいて
その、ちょっとした感覚をキャッチして、
なーんか気持ちいい方に向かう。

頭に浮かんでくるかもしれない、
そんなの無駄じゃないか
とか
わがままなんじゃないか
とかは置いておいて。

からだの感覚を信じてあげて
出来たら、
からだの求めるように動いてみる

そんな時間を持つことで、

みえてくるもの
気づくこと

自分にあげられること
まわりまわって回りを豊かにすること

必ず、あると思う。
言葉にならない感覚を、舐めてはいけない。

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