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「子どもは小さいうちから厳しくしつけないと!」という方へ。気が楽になる秘訣 3/3完

「しつけが必要!」についての完結編です。
ここまでで、ご自身の本音や、ご両親との関わりについて見ていきました。さて、ここから大事なのは「これからどうするか」です。

考え方や捉え方が変わるだけで、お子さんとの関係も変わることがあります。ただ、ここにプラス一歩、現実的に変化させることを加えると、変化が加速度的に進みます。

あらためて、あなたの「しつけ観」と向き合っていきましょう。

厳しい「しつけ」は必要ですか?

ここまでみてきて、あなた自身の考えや感覚になにか変化はあったでしょうか。もし「しつけは絶対!」という感覚があるとしたら、改めて「どうして?」と理由を考えてみましょう。

また、「しつけは不要!」という感覚があるとしたら、こちらも同様に「どうして?」と考えてみてください。

お子さんにとって、どうなのか?

前回は、お子さんの立場で考えていただきました。
あなたがしつけについてどう思っているかは、お子さんがどう感じているかとは全く別の話です。お子さんの感じ方がどうであれ、それはお子さんにとっては正解なのです。

あなたとお子さんとを切り離して考えてみてください。

あなたの捉えている「しつけ」は、お子さんにとってはどうなのでしょう?
しつけをすることで、お子さんは本当に幸せに生きていけるのでしょうか。
「しつけ」について、プラス面とマイナス面、両側から考えてみましょう。

「どんな子に育ってほしい」と願うのか?

あなたがお子さんを厳しくしつける理由。あなたは、どんな想いのもと、どんな子に育ってほしいという願いから、しつけるのでしょうか。

あなたが言えば、言うことを聞く子になってほしい?
誰かに言われれば動く子になってほしい?
言われなくても、仕方なしでも動く子になってほしい?
言われるまでもなく、自ら必要性を感じて動く人であってほしい?

あなたはどこを願っていますか?

ワーク①
「小さいうちから厳しくしつけないと!」
「しつけをすると、子どもがダメになる!」

さて、それは本当ですか?
どうしてそう思うのでしょうか?
改めて、思うままに書き留めてみてください。
ワーク②
あなたとお子さんとを切り離して考えてみましょう。
そして、二人の関係を空高くから客観的に見てみるイメージです。

あなたがお子さんに伝えている「しつけ」は、
お子さんにとってどうなのでしょうか?

お子さんの何が育まれ、
何が育たなくなっているでしょうか。
ワーク③
あなたは、「しつけ」以前に、お子さんにどんな人に育ってほしいという願いを抱いていたでしょうか。

・優しい人? ・強い人? ・自ら考え動く人? ・応用や起点の聞く人?
・元気な人? ・人にしたわれる人? ・常識にとらわれない人?
・本質に築ける人? ・世界を幸せにできる人? ・自分自身が幸せな人?

さて、
いまのあなたの「しつけ」を続けて、そのミライにたどり着けるでしょうか。あなたの願うお子さんの姿に対して、あなたのしつけがプラスにどう働くか。そしてマイナスにどう作用するか。両面から考えてみましょう。

<例>
自分で片付けるように言い聞かせる

プラス・・・言われれば気づいて片付ける人になる
      基本的な片付けの知識と経験がある

マイナス・・・言われないとできない人になる
       何度も言われることで信頼関係に傷がつく

なんでも構いません。思いつくかぎり書いてみてください。

最後に・・・

たくさんの大変なワーク、お疲れ様でした。
あなたの「しつけ」に対する感覚に変化はあったでしょうか。

結局のところ、他人(たとえ我が子であっても)を自分の思うように変化させたりすることはできません。それは、あなたとパートナーさんとの関係性をみればわかるはずです。
 もしそれが「できた」と思ったとしたら、お子さんはすでにお子さん自身ではなく、「あなた」に似た存在になっています。それは、果たしてあなたの望むお子さんの姿でしょうか?

思い通りには動かせないけれど、必要性を感じて動く人になるための経験と気づき(その子自身の内なる気づき)は促すことができるのです。

子育てや保育に「べき」や「ねばならない」があると感じているとしたら、それは大抵観違いです。あなた以外の何者かから刷り込まれた価値観であることがほとんどで、あなたの心の底から望んでいるものとは多少なりともズレがあるでしょう。

でも、あなたとお子さんだけの答えが必ずあります。「しつけ」をしてもしなくてもいいのです。ただ、どちらかに偏り過ぎると大切なものを見失います

最も大切なのは、あなたも、お子さんも、ひとりの人間だということ
どうかここを忘れず、たくさんの経験を通じて、お子さんと共に育ちあっていただけたらと願っています。

さて。あなたは明日から、お子さんにどう接しますか?
何を伝え、何を伝えないでおきますか?


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